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人はなぜ耳障りのよい政策を言う政治家を信じるのか?中野信子が解説

文化放送

野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)7月30日の放送は、脳科学者の中野信子氏が出演し、なぜ耳障りのよい政策を言う政治家を信じてしまうのか?解説した。

野村邦丸(パーソナリティ)「参議院選は、自民党は前々から非常に苦しい戦いだと言われていて、実際その通りになった。これを石破さんのせいにしたがるんだけど、“そうじゃないよ”っていう声が有権者のほうからけっこう出始めている。その辺り、中野さんいかがですか?」

中野信子「(今回の選挙結果は、)驚きはあまりなかったですね。驚いているのは党の先生たちだけっていう(笑)。国民感情として、政局をやってる場合ではなく、いち早く政策をやっていただきたいです。国民の関心が政局に向くというのが、民主主義の罠だなというのもありますね。皆さん、本当に政策を見て入れているのかな?という。耳障りのよい政策を聞いてぱっと飛びついて票を入れるというのはあるかもしれませんが、本当にその人が実行しているのか?実績はあるのか?といったことを調べて票を入れているのか疑問に思います。民主主義は政治家が試されると思っている人も多いんですけど、国民の見る目が試されます。民度以上の人は選べない。その人の知的レベル以上の人は選べないですから。自分たちがどれだけ勉強していくのかということにかかっているので、今、政治家でよい人がいないと言ってる人は自分がダメなんだということです」

邦丸「日本人って政局好きですよね。日本以外でもそうなんですか?」

中野「諸外国でも同じような現象は起きています。耳障りのよい政策を言ってる人に票が集まってるので同じような傾向は見られますね」

邦丸「最初のうちは、フェイクかもな~って思ってる人がだんだん本当かもと信じちゃっていくのはなんでなんですか?」

中野「“真善美”って言いますよね。“美”と“善”に関しては判断する領域はあるんですね。美しいか美しくないか、あの人がやってることは良いか悪いか、とかを判断する領域はある。けれども“真”かどうかを判断する領域はないんですね。だから騙される。詐欺師は“善”と“美”をハックしてやってくるんです。美しい姿でいかにも良いことを言ってる風にやってくる。だからそれをやられると、正しいに違いないと思っちゃうんです。そう思った時には、一旦、ハックされてるかも?と思って欲しいんです。これは誰が得するのか?自分たちは損させられてないのか?本当は危ないんじゃないのか?歴史上同じことは起きてないのか?頭を働かせて考えていただきたいです」

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