『鬼滅の刃』吾峠先生がドラゴンボールを描くとこうなる! 42人の漫画家が描いたDBが大集合した渋谷駅の広告がすっげぇぞ!!
絶対に何かの広告が出ている渋谷駅地下の通路。副都心線の改札から109方面に向かう地下通路はデカイ廊下みたいになっていて、そこを通ると壁沿いに延々と続くロング広告が目に飛び込んで来る。ファンが立ち止まって写真を撮っているシーンもよく見受けられるスポットだ。
私(中澤)は帰り道なので普段は「ふむふむ、今これが熱いのかー」とか思いながら歩みは止めない。だが、昨日通りかかったところ、そんなシブチカ広告を見慣れた私でも立ち止まってしまった。こいつはすっげぇぞ!
・8月3日まで
そこに貼り出されていたのは「ドラゴンボール全42巻セット ダブルカバーボックス」の予約受付の広告だった。2026年2月4日に発売予定のドラゴンボールのボックスセット(予価税込3万1800円)」の予約が、2025年8月3日に締め切りになるらしい。
ドラゴンボール週刊少年ジャンプリアタイ世代である私からすると、ドラゴンボールというだけで惹きつけられるものがある。その文字を見ただけで、子供の頃にジャンプの扉絵で見た悟空のイラストの細やかさや、バランスを美しいと感じた自分が蘇るのだ。
・広告の続きに目を奪われた
そんなわけで歩きながらも目は吸い寄せられる。しかし、続く広告で思わず人の流れから外れて立ち止まってしまった。そこにはコミックスのカバーイラストが続いていたのだが……
カバーイラストを冨樫義博先生が描いている……!! 鳥山先生のカバーイラストと並べられていて、よく見るとそのイラストの下には冨樫先生から鳥山先生へのメッセージも書かれていた。
ドラゴンボールが入口だとすると『幽遊白書』は大人への階段だった。あの終わり方とか、リアタイした時は良さが分からなかったもん。最初にマンガの深みを教えてくれたのが冨樫先生だった。
・オールスターすぎる
さらには、和月伸宏先生も。ドラゴンボール、幽遊白書、スラムダンクが終わり、崩壊後の世界みたいだったジャンプ(個人の感想です)に再び光を灯したのは間違いなく『るろうに剣心』だと思う。当時、中学生だった私は世代交代の波を『るろうに剣心』のしなやかな線に感じていた。
世代交代と言えば、もう1つ印象に残っているのが尾田栄一郎先生だ。それまで無かったディズニーっぽいデフォルメの質で描かれる『ONE PIECE』は読み切りの『ロマンスドーン』の時点で衝撃的だったことを覚えている。そんな尾田先生は最終巻42巻のカバーを担当していた。
ちなみに、始まり1巻のカバーは鳥山先生の盟友の桂正和先生。私の世代で言うと『SHADOW LADY』と『I”s』にはマジでお世話になったものである。
そして、お世話になったと言えば矢吹健太朗先生ももちろんいた。
人造人間18号が矢吹神すぎる。クリリンが緊急停止コントローラーを壊しても文句言えないレベル。
そして、ジャンプの今世代『鬼滅の刃』の吾峠呼世晴先生は32巻のカバー。元のカバーにはいないベジータが加わって家族が揃ってるのがなんか吾峠先生っぽさを感じる。
・圧巻の光景
最近はさすがにジャンプを買ってなかったのに、ほぼ全員作品が分かった。なお、この42人の作家によるイラストは最強ジャンプの裏表紙にて連載されていたスペシャル企画「DRAGON BALL SUPER GALLERY」のものであり、今回のボックスセットのダブルカバーコミックスのカバーイラストの1枚になっている。
恥ずかしながら、そんな企画が進行していたことを知らなかったんだけど、シブチカに一堂に会する様子はまさしく圧巻。ドラゴンボールのレジェンドっぷりを改めて感じると共に、ジャンプの歩みまでも感じたのであった。
ゆえに、こうして見ると、それぞれの時代で週刊少年ジャンプを読んでいた自分がフラッシュバックして胸が熱くなる。広告っていうか、もはやファンサ。改めて、ありがとうございました、鳥山明先生。
参考リンク:集英社
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.