ココイチの『肉塊カレー』を初めて食べた正直な感想 →「豚しゃぶカレーの方がウマい」その明白な理由
2025年11月、一部の「CoCo壱番屋(以下、ココイチ)」で『肉塊カレー』の販売が始まった。今回の商品名は『ホロ肉ドカンとデミグラスカレー』で、肉の量に応じてレベル1~4まで用意されている。
さて、ココイチの『肉塊カレー』が誕生して2年以上が経過するが、そういえば私自身は『肉塊カレー』を食べたことが無い。いっちょ肉の塊を食べてみますか~、というわけでココイチに入店することにした。
・5回目の肉塊
2023年のエイプリルフールをきっかけに誕生したココイチの肉塊カレー。当初は「ナナシ(名無し)カレー」という商品名で、その肉のインパクトと共に大きな話題を集めた。
その後「ホロ肉ドカンと豪快カレー」「ホロ肉ドカンとBBQカレー」等々、名前と味付けを変えて何度か登場しているが、2025年11月14日から発売開始となったのが『ホロ肉ドカンとデミグラスカレー』である。
・こだわりの肉塊
ココイチによれば「スプーンでほぐれるほど柔らかい豚肩ロース肉の“肉塊”に、赤ワインが香るコク深いデミグラスソースをたっぷりとからめました」とのこと。
また「8種のスパイスとハーブに岩塩をブレンドしたスパイスで、味にアクセントを加えています」とするなど、かなりこだわりのある肉塊カレーに仕上がっているらしい。
価格は前回と変わらず、レベル1が1690円、レベル2が2220円、レベル3が2750円、そして最大のレベル4が3280円となっている(イートインの場合)。
私自身、肉塊カレーは初めてだが、単純に肉がでっかくて美味しそう! テンション上がる!! というわけで、メニューの画像にも使われている「レベル2」をオーダーした。
・おや?
さっそくドドンと大きな肉塊に手を付けると……めちゃめちゃウマい!! 肉は文句なしのやわらかさで、ゼラチン質のねっとりした部分は最高オブ最高。デミグラスソースとの相性も抜群で、さながらコース料理のような味わいであった。
……のだが。
おや? 食べ進むにつれ『肉塊カレー』の印象が変わっていく。理由は単純明快で「肉の中までは味が付いていないから」だ。
序盤、デミグラスソースやカレーと一緒に肉を食べているうちは問題が無かった。……が “肉塊” という通り、豚肩ロース肉はかなりデカい。徐々に肉が余り出した結果、終盤は肉単体で食べることになってしまった。
するとどうだろう? 味がしないだけではなく、豚肉特有の風味までを感じるではないか。やわらかさに関しては絶賛しかないが、肉そのものの味については「??」というのが正直なところだ。
・肉だけで食べるなかれ
なので総合的な味わいとしては、半強制的にルーと一体化している「豚しゃぶカレー」の方が高いと感じた。デミグラスソースやルーが無くなり肉単体になると弱点が見え始めるので、ペース配分には十分に気を付けたいところだ。
そこさえ気を付ければ『ホロ肉ドカンとデミグラスカレー』はとても美味しくテンションの上がる一杯である。なお、取扱い店舗に関してはこちらのページを確認して欲しい。
参考リンク:CoCo壱番屋 、 PR TIMES
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.