『サンダーボルツ*』を結成するのはヴァルじゃない? 「あたかも事実のように書いてあるが、違う」と監督
(MCU)の“アンチヒーロー集結映画”となる『サンダーボルツ*』は、いまだ謎に包まれたところの多い作品だ。タイトルに含まれるアスタリスクの正式な意味も、なぜ登場するキャラクターがチームを結成するのかも。
明らかになっているのは、物語の主人公がエレーナ・ベロワ(フローレンス・ピュー)、チームのリーダー役がバッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)であること。チームを招集する役目──アベンジャーズでいうところのニック・フューリーである──を担うのは謎の女性“ヴァル”ことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)だとみられていたが、ここにきて、この説に再検討の必要性が生じた。
英Empireにて、監督のジェイク・シュライアーは「(サンダーボルツは)“ヴァレンティーナが悪事のために結成したチームだ”と、あたかも事実のように書いてあるあらすじをたくさん見ましたが、そういう物語ではありません」と発言。チーム結成の理由をさらに謎めかせた。
ただし、監督が否定したポイントはやや曖昧だ。否定されているのが「ヴァレンティーナが結成した」なのか、「ヴァレンティーナが“悪事のために”結成した」なのかによって、その意味はまったく変わってくる。
Valentina Allegra de Fontaine (Julia Louis-Dreyfus) in Marvel Studios' THUNDERBOLTS*. Photo courtesy of Marvel Studios. Photo courtesy of Marvel Studios. © 2024 MARVEL.
コミックでサンダーボルツを結成したのは、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)でダニエル・ブリュールが演じたバロン・ジモ/ヘルムート・ジモだが、『サンダーボルツ*』にジモは登場しない見込み。既報によると、「サンダーボルツ」の名称は『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』に登場するサディアス・“サンダーボルツ”・ロスとも無関係だというから、両者の関与はなさそうだ。もしもヴァレンティーナがチーム結成の決め手でないとしたら、彼らはどのように協力の道を歩むのか?
ちなみにシュライアー監督は、本作を「無視され、放置され、なりたい自分になれなかった人々の物語」だと形容している。「『RONIN』(1998)や『レザボア・ドッグス』(1992)のように、お互いを信頼する理由のないチームの映画を思い起こすと興奮します。彼らは力を合わせることができるのか、どんな衝突が起こるのかと」。
出演者はエレーナ・ベロワ役のフローレンス・ピュー、レッド・ガーディアン役のデヴィッド・ハーバー、バッキー・バーンズ役のセバスチャン・スタン、ジョン・ウォーカー役のワイアット・ラッセル、タスクマスター役のオルガ・キュリレンコ、ゴースト役のハナ・ジョン=カーメン、そしてボブ役のルイス・プルマン。ところで、サンダーボルツはいったい誰と戦うのだろう?
映画『サンダーボルツ*』は2025年GW公開。
Source: Empire Magazine 2025 January