設計事務所が手がける“リノベカフェ”でいただくカラダに優しい薬膳茶とドーナツ 赤穂市
瀬戸内海の海沿いのみなとまち、町並みや文化財が『日本遺産』に認定 されている赤穂市坂越にカフェ『TORO』が今年の3月にオープンしました。
「TORO」は川の流れが穏やかで生き物の居場所となる「瀞(とろ)」から名付けられた店名。「まちの中に瀞のような場所をつくる」が由来だそうです。
築140年の古民家をリノベーションした同店ですが、古民家とは思えない明るさに驚きます。天井は吹き抜けに、入口側は全面ガラス張りにすることで明るく開放的な空間に生まれ変わりました。座ると山がきれいに見えてなんて開放的なんでしょう!
調理スペース奥が設計事務所になっていて、カフェとはまるで異空間。「街の中で気軽に立ち寄れて空き家や持ち物件を相談できる場所を作りたかった」からはじまったカフェは、地域の方や観光客の憩いの場所として愛用されています。
設計関係の本も自由に手に取りながらくつろげるカフェは、なんとワンちゃんも入店可能。散歩中に立ち寄るお客さんも多いのだとか。
職業的に「古民家ながらにポテンシャルが上がった」という内装は、上を見上げると昔の風景そのままに、壁は土壁のまま「懐かしいのに新しい」からこそ落ち着く空間と、外の石畳の小路の風景が素敵です。
そんなカフェで提供しているのは信頼している地元産を使用したフードやドリンク。地域のつながりを大事にしているメニューの中で食べて欲しいのは「奥さんがたべたい・お客さんにも食べてほしい」こだわりのドーナツ。
「赤穂の塩ドーナツ」はかけられた塩がアクセントになってキリっとした味わい。同店自慢のクラフトビールにもよく合うのだそう。
対する「シュガードーナツ」はやさしい甘さが特徴であっさりしています。ドーナツ生地は米油で揚げることで酸化しにくく、もっちりとして軽く食べやすい味わいに。
「シュガードーナツ」には同店厳選の「薬膳茶」がおススメ。季節限定を含む常時6種類ほどのメニューから、自分に合ったものを選びます。
この日はナツメや生姜などが入った紅茶ベースのお茶をオーダー。バラの花びらも入っていてテンションが上がります。「冷えにいいですよ」というように生姜の効能がスパイスになり、体の中からポカポカしてきます。これからの時期にピッタリの人気のメニューです。
天気がいい日は外のベンチもオススメです。風を感じながら過ごせてなんだか特等席のよう。
「お客さんとの会話がなにより楽しく、学ぶことも多い」と語る店主が驚くのは「不思議とこの場所で再開される方が多い」ことだそう。自然と足が向く穏やかな「TORO」という居場所はそういう空気が流れる素敵なお店です。
場所
TORO
(赤穂市坂越1540)
営業時間
11:00~18:00
※祭り等の時はこの限りではありません
定休日
日曜~火曜日
※祭り等の時はこの限りではありません
駐車場
あり(20m先)