平塚市 がん検診・予防接種1冊に 4月18日から戸別配布
平塚市は、がん検診や予防接種について1冊にまとめた冊子をこのほど作成、2025年度より各戸にポスティングで配布を行う。がん検診の受診勧奨や予防接種の起こり得る症状等を記載し、きめ細やかな周知を図る。
冊子「平塚市がん検診と予防接種のお知らせ」はA4判20ページ。24年度までは、がん検診や予防接種に関して個別または回覧等で通知を行ってきたが、25年度からは戸別配布にするほか、集団がん検診のWEB予約システムを構築。利便性とともに受診の動機向上をねらう。
また乳がん検診に関しては、これまでマンモグラフィと視触診の両方を受診する必要があったが、25年度からはマンモのみとなる。胃がん検診は、68歳が上限だった胃カメラの年齢制限を廃止するほか、一時保育を導入し、子育て世代でも気軽に検診を受けられるよう環境を整える。
同冊子では、平塚市医師会の医師に協力を仰ぎ、それぞれの検診のメリットだけでなくデメリットも掲載している。
予防接種に関しては、25年度から帯状疱疹ワクチンの定期接種化を開始。対象は65歳の人と、65歳から5歳年齢ごとで、25年度に限り101歳以上も全員対象となる。また、子宮頸がんの予防ワクチン「HPVワクチン」の公費接種を26年3月31日まで延長する。ただし25年3月31日までに接種開始が必要。
同冊子は約11万5千戸に、4月18日(金)発行の広報ひらつかと配布される予定。WEB予約システムも配布と同時期の運用開始を目指す。
市健康課では「幅広い年齢のことが書いてあるので、各家庭で共有してほしい。これまで一度もがん検診を受けたことのない方は、この機会に受診していただければ」と呼びかけた。問い合わせは同課【電話】0463・55・2111。