ドラマ版「ハリー・ポッター」ダンブルドア役、マーク・ストロングが新たな候補に
米HBOによるドラマ版「ハリー・ポッター」のアルバス・ダンブルドア役として、『キングスマン』シリーズや『シャザム!〜神々の怒り〜』(2023)のマーク・ストロングが候補者として浮上しているようだ。「ハリー・ポッター」シリーズファンのみならず、多くの映画・ドラマファンにとって気になるトピックだ。
「ハリー・ポッター」シリーズにおいて、主人公のハリー・ポッターが入学することになるホグワーツ魔法魔術学校の校長を務めるダンブルドア。ハリーが所属するグリフィンドール寮の出身でもあり、多くの人物から尊敬を集める、20世紀で最も偉大な魔法使いだ。
映画版第1作『賢者の石』(2001)と『秘密の部屋』(2002)ではリチャード・ハリスがダンブルドア役を演じた。2002年にハリスが逝去した後、マイケル・ガンボンが役を引き継ぎ、『アズカバンの囚人』(2004)から計6作に出演している。ガンボンが2023年にこの世を時は、映画版でハリーを演じたダニエル・ラドクリフほか、多数の関係者が故人を悼んだ。
この度、ドラマ版ダンブルドア役として名前が挙がったストロングは、英国を代表する実力派俳優。ロバート・ダウニー・Jr主演『シャーロック・ホームズ』(2009)ではシリアルキラーの貴族、ブラックウッド卿役を、『キック・アス』(2010)では犯罪組織のボス、フランク・ダミーコ役を演じ、悪役の存在感を放った。
悪役以外でも絶えず渋味と重厚感、紳士的な余裕を醸し出しているのもストロングの魅力。『キングスマン』シリーズで演じた、キングスマン候補生の教官マーリンは、THE RIVERでの『キングスマン』人気キャラ投票でも2位をするほど。その頼もしさは、劇中のキャラクターだけでなく見る者にも安心を与えてくれる存在でもある。
スパイ・サスペンス『裏切りのサーカス』(2011)では、イギリス秘密情報部、通称「サーカス」の工作官を好演。非常に難解な物語として知られる本作だが、ストロングの哀愁漂う演技、コリン・ファース演じるサーカス幹部との複雑かつ一筋縄でいかない関係性は胸を打つ。
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)ではベネディクト・カンバーバッチ、『女神の見えざる手』(2016)ではジェシカ・チャスティンと、常に主演俳優を立てながらも、確かな演技で印象付けるストロング。サム・メンデス監督『1917 命をかけた伝令』(2019)で演じたスミス大尉も、こんな人が実際にいたのだろうと納得させられる、立体感と説得力に満ちたキャラクターだ。
「THE PENGUIN-ザ・ペンギン」「デューン 預言」と有名フランチャイズのドラマ出演も続いているだけに、ストロングのダンブルドア役には期待が持てそう。一方ダンブルドア役には『ブリッジ・オブ・スパイ』(2016)などの名優マーク・ライランスもすでに候補としている。シリーズの重要人物であるダンブルドア役が、誰の手に渡るのか非常に気になるところだ。
その他のキャスティングについては、ハリー・ポッターやハーマイオニー・グレンジャー、ロン・ウィーズリーなど子役のオーディションが進行中。大人の配役については、ストロング、ライランスほか、スネイプ役に「」のパーパ・エッシードゥの名前が挙がっている。ほか、ミネルバ・マクゴナガル役に「バッド・シスターズ」(2022-)のシャロン・ホーガンや『ブラック・ウィドウ』(2021)のレイチェル・ワイズ、ルビウス・ハグリッド役に「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」(2020-2023)のブレット・ゴールドスタインが検討されている旨が伝えられているが、現時点では誰にも正式なオファーは出ていないと、米は報じている。
製作サイドとしては、『哀れなるものたち』(2024)のホリー・ワディントンが衣装デザイナーにしている。ドラマ版のシーズン1は、原作小説第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』に基づくストーリーが全8時間からなることも分かっており、映画版より更に濃密な世界が堪能できそうだ。
様々な憶測や噂が日々、飛び交っているが「すべての関係者にマーベル並みの秘密保持と厳重な機密保持契約が課される」ともは伝えている。我々が詳報を知るのはいつになるだろうか、首を長くして待つのみだ。ドラマ「ハリー・ポッター」は2026〜2027年頃に米Maxで配信予定。撮影は2025年夏の半ばより開始される。
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