センバツ準V右腕の西武・山田陽翔がプロ初登板で無失点、開幕4連敗もキラリと光る若獅子たち
近江高時代にセンバツ準優勝、甲子園通算11勝の山田陽翔
西武が3日の楽天戦(楽天モバイル)に1-4で敗れ、開幕4連敗を喫した。西口文也監督が就任して最下位脱出を目指しているが、12球団で唯一勝ち星がない。
しかし、下を向いてばかりもいられない。明るい材料もある。
山田陽翔の名前を聞いて心を揺さぶられるファンは多いのではないだろうか。近江高時代、2年夏の甲子園でベスト4入り。3年春のセンバツでは新型コロナウイルスの集団感染で出場辞退した京都国際に代わって出場し、1回戦の長崎日大戦から2回戦の聖光学院戦、準々決勝の金光大阪戦、準決勝の浦和学院戦まで4試合連続完投勝利を記録した。
迎えた大阪桐蔭との決勝。連投の疲労もあって2.0回で4失点KOされ、チームも1-18の大敗を喫した。しかし、中学時代に大阪桐蔭の誘いを断って地元の近江に進学し、近畿で唯一優勝経験のない滋賀県に優勝旗を持ち帰ろうと強豪に立ち向かった雄姿は人々の胸を打った。
同年夏の甲子園でも準決勝進出。下関国際に敗れて夢見続けた頂点には立てなかったが、松坂大輔、島袋洋奨と並ぶ歴代5位タイの甲子園通算11勝、同4位の108奪三振をマークした。
2022年ドラフト5位で西武から指名を受けると、滋賀県内を走る、西武グループの近江鉄道に幼い頃から乗っていたことが話題になった。さわやかな笑顔とともに、西武との縁を感じさせる本格派右腕に誰もが期待を膨らませた。
1回無失点の上々デビュー
ルーキーイヤーは二軍で3試合、2年目の2024年は13試合に登板。着実に力をつけ、今春オープン戦でもテスト登板を繰り返した後、開幕翌日の3月29日に一軍昇格した。
そして、ついに立った初めての一軍マウンド。先頭の小深田大翔に右安打を許したが、小郷裕哉、辰己涼介、鈴木大地を打ち取り、1回無失点の上々デビューだった。
SPAIAのデータではシュート系(ツーシーム)を9球、ストレートを5球、カットボールを3球、フォークを1球の計18球。175センチと上背はないものの、身長以上に大きく見せるオーバースローから力強い投球を披露した。
西武は開幕カードの日本ハム戦もそうだったが、この日も6回と8回に失点するなど試合後半に粘り切れない展開が続いている。今後、山田が結果を残し続ければ、徐々に緊迫した場面での登板も増えるだろう。
将来的に大きく育ってほしい素材のため、西口監督の起用法もポイントとなりそうだ。
上田大河、黒木優太も好投、渡部聖弥は4試合連続安打
また、この日は先発の上田大河が5回4安打無失点。大阪商業大から2023年ドラフト2位で入団した右腕がプロ初勝利の権利を手にして降板し、2番手の羽田慎之介が3失点で逆転を許してお預けとなったが、今後に期待を抱かせる内容だった。
3番手で登板した黒木優太もピンチで登板し、打者3人で火消し。オリックスに入団した2017年には55試合に登板して6勝3敗2セーブ25ホールドをマークした実力派右腕が手術を乗り越え、育成契約から這い上がって復活ののろしを上げた。
さらに上田と同じ大阪商業大から2024年ドラフト2位で入団したルーキー・渡部聖弥も5番レフトで先発出場し、先制タイムリー三塁打。これで開幕戦から4試合連続安打で打率4割をキープしている。
敗戦の中にもキラリと光る若獅子たち。最近5年でBクラス3回と低迷する西武だが、明日を担うはずの若い芽は着実に育っている。
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記事:SPAIA編集部