逗子市予算案 一般会計約247億円、過去最大 暮らしやすさ、教育重視
逗子市は2月12日の定例記者会見で2025年度当初予算案を発表した。一般会計は過去最大246億9400万円で前年度比7・4%(17億1100万円)増。桐ケ谷覚市長は「逗子は住宅のまちという方向性を推進していく。住みたいと思ってもらうには暮らしやすさと教育が重要。教育に関しては最大限の準備をしていく」と力を込めた。
歳入は全体の約4割を占める市税が定額減税の影響がなくなるなどして前年度比5・8%増の約97億3800万円。国庫支出金が約40億6600万円、地方交付税が約23億円と続く。
記者会見で桐ケ谷市長は3つの事業について言及した。重要課題としてあげる教育については支援教育充実事業に約1億200万円を計上。市内小中学校全8校に設置する支援教室全てに専任指導員を配置する。23年・24年度はモデル校のみ実施だったが、児童生徒、保護者からも「学校に行きやすくなった」など好評なことから、25年度は全校に拡充していく。
グランドデザインを策定した蘆花記念公園維持管理事業には約2000万円をあてる。長柄桜山古墳の整備完了を受け、ビジターセンターや公衆トイレの整備の必要が迫られていることから対応する。また、地域住民からは津波避難対策、災害時の備蓄倉庫としての機能も求められていることから、25年度は官民連携による事業資本の導入可能性の調査を行い、最短で28年の民間事業者との契約を目指す。
交通不便地域の課題解決に向けた公共交通拡充支援事業には約1600万円を計上。地域公共交通活性化協議会を設置し、25年、26年にかけて協議会での議論を軸に逗子に最適な交通体制を模索していく。