ドジャース12年連続ポストシーズン進出の足跡と年度別成績、大谷翔平が夢の世界一
ヤンキースを下して4年ぶり8度目の優勝
MLBロサンゼルス・ドジャースが2024年ワールドシリーズでニューヨーク・ヤンキースを下し、4年ぶり8度目の世界一に輝いた。エンゼルスから移籍した大谷翔平は移籍1年目で悲願の世界一達成。チームメイトの山本由伸とともにチャンピオンリングを手にした。
大谷はレギュラーシーズンで打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁をマーク。三冠王にはわずかに届かなかったが、本塁打王と打点王の2冠に輝いた。
ポストシーズン16試合では61打数14安打の打率.230、3本塁打、10打点。ワールドシリーズ第2戦で二盗を試みた際に左肩を亜脱臼しながらも第3戦以降も出場し、世界一への執念を見せた。
山本由伸もワールドシリーズ第2戦に先発し、58本塁打、144打点でア・リーグ2冠王のアーロン・ジャッジから2三振を奪うなど、6.1回を投げてソロ一発のみの1失点と好投。オリックスを3連覇に導いた日本のエースが、渡米1年目で輝きを放った。
日本代表「侍ジャパン」で第5回ワールドベースボールクラシック優勝に大きく貢献した大谷も、エンゼルスでは優勝どころか、6年間で一度もポストシーズンに進出できなかった。新天地に11年連続ポストシーズンに進出していたドジャースを選んだのは勝利への渇望が大きな理由のひとつだろう。
まさに悲願成就。ナ・リーグ西地区で無敵とも言える強さを誇るドジャースの年度別成績とポストシーズンの成績を紹介する。
コロナ禍で短縮された2020年にもワールドシリーズ制覇
2013年は92勝70敗で地区優勝を果たし、ナ・リーグディビジョンシリーズでもブレーブスに3連勝。しかし、ナ・リーグチャンピオンシップシリーズではカージナルスに2勝4敗でワールドシリーズ進出を逃した。
2017年には104勝58敗で地区優勝し、ディビジョンシリーズではダイヤモンドバックスに3連勝、チャンピオンシップシリーズでもカブスに4勝1敗と快進撃。しかし、ワールドシリーズではアストロズに3勝4敗で世界一には届かなかった。
翌2018年もワールドシリーズに進出しながらレッドソックスに1勝4敗で敗れた。
7度目の世界一はコロナ禍でシーズンが短縮された2020年だった。43勝17敗で地区優勝し、ディビジョンシリーズでパドレスに3連勝、チャンピオンシップシリーズでもブレーブスに4勝3敗でワールドシリーズに進出した。
レイズとの頂上決戦は移動を制限するため中立地のテキサス州アーリントンにあるレンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドで全試合が開催され、ドジャースが4勝2敗で優勝。6試合で打率.400、2本塁打をマークしたコーリー・シーガーがMVPに選出された。
2023年は100勝62敗で地区優勝したが、ディビジョンシリーズでダイヤモンドバックスに3連敗。勢いに乗ったダイヤモンドバックスはワールドシリーズでレンジャーズを下し、球団創設63年目で初優勝を果たした。
そして迎えた2024年。大谷、ベッツ、フリーマンのMVPトリオを中心に98勝64敗で地区優勝すると、ダルビッシュ有との対決が注目されたパドレスとのディビジョンシリーズを3勝2敗で突破。メッツとのチャンピオンシップシリーズも4勝2敗で制すると、ワールドシリーズもヤンキースを4勝1敗と寄せ付けなかった。
かつて野茂英雄ら多くの日本人選手がプレーし、日本でも馴染み深いドジャース。日本が誇るスーパースターは、ドジャーブルーの風に乗って見事に夢を実現した。
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記事:SPAIA編集部