音楽ライブ中痴漢被害に遭ったら「スマホを掲げてみて」 打首獄門同好会が呼び掛け
ここのところ、音楽ライブ会場での痴漢行為が相次いで発生しています。先日も「ELLEGARDEN」のライブ中に観客が痴漢被害に遭ったことがニュースで報じられました。
このような被害をライブ中に受けた場合の対処法として、スリーピースロックバンド「打首獄門同好会」は、公式X(旧Twitter)で「スマホを掲げてみて」と呼び掛けています。
■ 2024年1月にも同様の呼びかけをおこなっていた打首獄門同好会
打首獄門同好会の公式Xでは、2024年1月にも同様の呼び掛けを行っていました。当時は「ヤバいTシャツ屋さん」のライブ中に痴漢行為が発生したことが明らかになり、メンバーのこやまたくやさんによる注意喚起を引用した形での呼び掛けでした。今回再度の呼び掛けが行われたのは、恐らくELLEGARDENのニュースを受けてのことでしょう。
打首獄門同好会は、「あらためて念押しの繰り返し」と前置きし、「『曲を止めてしまう』とか『迷惑をかけてしまう』とかそういう事を躊躇わなくて良いです」と説明。加えて「突然犯罪行為に巻き込まれたあなたを助ける方が優先です。至極当然の話です」と強調しました。
■ 「スマホを掲げる」ことで周囲の注目を集めることが重要
「スマホを掲げる」という対応については、撮影禁止のライブで頭より上にスマホの画面が見えると、撮影を疑ったスタッフや周囲の目を引くので、確認のためにすぐにスタッフが駆け付ける、という効果があるとのこと。
また、ヤバいTシャツ屋さんのこやまさんが作成した、スマホの画面に表示するための「SOS」の画像も添付し「いざという時にこれをすぐ出せるようにしてもらえれば、より迅速に意図を伝えやすくなるでしょう」と伝えています。
「心配だけどスマホはロッカーに入れておきたい」という方に対しては、代わりに小型のライトなどをポケットに忍ばせておくことを提案。「まずは周囲の目を引いてください。助けを求めやすい状況を作ってください」と、注目を集めることの重要性を説いています。
一方、この方法は撮影可のライブだと効果がないことや、屋外の日中のライブでは、屋内に比べて目立たないといった問題点も。
これをクリアできるアイデアを課題として考えている、としつつ、「しっかりと対応していく意志を示すことが抑止力に繋がると考えています」と述べ、今後も「毅然と向き合い、意向を表明しているバンド・アーティストを敬意をもって支持します」と投稿を締めくくりました。
■ 痴漢は相手の人生を破壊しかねない重大かつ卑劣な犯罪行為
そもそも、ライブ会場で痴漢行為を行うこと自体が言語道断です。「絶対にしない、させない」という姿勢が当然であり、これは相手の人生を壊しかねない重大かつ卑劣な犯罪行為です。
しかしながら、こうした事件が実際に起きてしまっているのが現状です。万が一、自分が痴漢行為に遭ってしまった場合、打首獄門同好会が提案する「スマホを掲げる」という対策を試してみるのも一つの方法です。ただし、この問題については今後、ライブイベントごとに対応方針が示される可能性があります。その場合は、運営の指示に従うよう心がけましょう。
<参考・引用>
打首獄門同好会公式Xアカウント(@uchikubigokumon)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024091305.html