【清水区・ホースヘッドラブズ】蒲原初のクラフトビール醸造所で出来たてを味わう
静岡市清水区にあるJR新蒲原駅の裏手に現れたのは、蒲原初のクラフトビール醸造所です。御殿山の伏流水を使った地元素材にこだわる醸造所で、出来たてのビールを味わいました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも見慣れた街並みも裏道を巡れば、そこはまるで別世界。静岡県民も必見の裏スポットをお散歩します。今回は清水区。古くは東海道の宿場町として栄えた蒲原周辺を散策しています。
蒲原初のクラフトビール醸造所
訪れたのは、静岡県静岡市清水区蒲原にある「HORSEHEAD LABS(ホースヘッドラブズ)」。蒲原初のクラフトビールの醸造所です。
JR新蒲原駅から北へ徒歩30秒ほど、スイーツ店「chouchou(シュシュ) 」のすぐ裏にあります。
中に入ると、ガラス越しに醸造所の見学ができ、本格的なビール作りの現場を間近で見られるんです。
「見るのはタダです」と書かれていたので、気持ち的に入りやすくなりました。
ここではどんなクラフトビールを造っているのか、ホースヘッドラブズの代表・髙見祐輔さんに話を聞きました。
ホースヘッドラブズ 代表・髙見祐輔さん:
静岡産の素材を使ったビールを造っています
静岡産の素材を使っているというクラフトビール。
驚くべきは日本を代表するビールコンペティション(JAPAN GREAT BEER AWARDS 2024)に、出品したクラフトビール3種すべてが銀賞を受賞したという実績です。
御殿山の伏流水が生み出す味わい
特別に、醸造所の中へ潜入させてもらいました。
工房内にはとても大きな発酵タンクがずらりと並んでいます。
発酵タンクの中では、どんなことが行われているのでしょうか。
ホースヘッドラブズ・髙見さん:
麦芽に砂糖がたっぷり入った麦汁を入れて、そこにビール酵母を入れると、酵母の活動によって、その糖分がアルコールと二酸化炭素に変わります。その残ったアルコールがビールです
麦汁にビール酵母を加えることで、糖がアルコールと二酸化炭素に分解され、ビールができるのです。
おいしいビールを造るために特にこだわっているのが“水”です。
ホースヘッドラブズ・髙見さん:
お酒にとって、水が一番大事です。水は、御殿山(ごてんやま)から流れてきた伏流水を汲み上げて使用しています
御殿山の伏流水がビールの味わいを支えています。
一番人気の「蒲原エール」を堪能
さっそく、直売所で出来立てのクラフトビールを試飲させてもらいました。
まずは、一番人気の「蒲原エール(605円)」から味わってみます。
美しいオレンジ色のビールがグラスに注がれました。この辺りは自然も豊かで山も美しく、海もきれい。そんな蒲原の魅力が全て凝縮されているかのようです。
香りはとてもフルーティー。フルーツは使用していませんが、まるでフルーツジュースのような香りがします。
ホースヘッドラブズ・髙見さん:
ホップから作られる柑橘っぽい香り、そういうのをイメージして作っています
一口味わってみると、そのおいしさに思わず顔がほころびます。フルーティーでめちゃくちゃおいしいです。
最新フレーバーを特別に試飲
そしてもう1つ、特別なメニューを出してもらいました。
取材時にはまだ販売前だった、「SURUGA NO SHIZUKU(605円)」です。
ホースヘッドラブズ・髙見さん:
スルガエレガントという清水の農家さんが育てているとてもおいしい柑橘類を使用しています。静岡らしさを全面に出した柑橘のおいしいビールを作ろうと思いました
先ほどの蒲原エールと違って、本当に柑橘が入っています。
柑橘の香りとビールの香りが混ざり合って絶品。果実由来のフレッシュさを意識したビールで、酸味がガツンと来た後にすっきりさが広がります。
古くは東海道の宿場町として栄えた蒲原の地で、生まれた新しいクラフトビールは、地元の素材と御殿山の伏流水、この土地ならではの魅力が詰まった一杯でした。
■店名 HORSEHEAD LABS
■住所 静岡市清水区蒲原2-4-8(スルガノヴィレッジ内)
■営業時間 平日 10:00~17:00
土日 10:30~18:00
■定休 月・木※臨時休業あり 詳細インスタグラム