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[ kei ]が4月3日(木)に GT LIVE TOKYOで開催した『FIFTH DEMENSION』のオフィシャルレポートが到着した。

[ kei ]が毎月テーマを変え行なっていくマンスリーライブ『FIFTH DEMENSION』が4月3日、東京･GT LIVE TOKYOで開幕した。

今回の会場となっているGT LIVE TOKYOは、音響、照明に加え、映像までプロ集団がこだわりぬいて作り出したいま注目のライブ空間。2025年、[ kei ]のライブ活動の始まりとなった4月公演のテーマは、ズバリ“Air”（空気）。会場内に足を踏み入れると、そのテーマに合わせたように、心地よい優しいアロマの香りが全身を包んでいく。ステージを覆っていた紗幕が開くと目の前には[ kei ]を中心に、高松浩史（Ba/The Novembers/Petit Braincon）と植木建象（Dr）のリズム隊は上手サイドに、[ kei ]の後方には鬼塚康輔（Sax）、クロサキヒロミ(Piano)が横並びでスタンンバイ。バンドは3人から5人編成に変わっていた。「ETERNAL HEART」からライブがスタートすると、ステージ後方には大迫力の大型ビジョンが登場。そうして、ここからライブ全編に渡って、観客を楽曲のなかに連れ出していくような音、照明とリンクした映像が映し出されていく。「Air」というテーマに合わせて選曲されたセットリスト。それを演奏するサウンドも、バンド編成が変化したことで、これまでシンプルなバンドサウンドに音を重ねて表現していた音圧、奥行き、輪郭はさらに深みを増したものへと進化。ライブ前半、5人が繰り出す生音は、まるで映像が映し出す天空や星空、宇宙へ溶けていくような洗練されたハーモニーを奏で、中盤の「monolith.」などでは、各々の音がアグレッシにぶつかり合い、グルーヴしながらインナー宇宙へと向かって炸裂。モノトーンの映像とともに、オーディエンスをカオスな曲の世界へとどっぷり誘っていくシーンもあった。さらにこの日は、新しくラインナップに加わった白いニューギターを使って歌い、演奏したい曲ということでPrinceの「 Purple Rain」をカヴァーし、ここでは[ kei ]のギターとSaxが圧巻の掛け合いを繰り広げ、その後は2人時代のBAROQUEを牽引した「G I R L」を初めてステージで歌うなど、いままでにはなかった新鮮なステージパフォーマンスでファンを大いに驚かせる場面もあった。

終わってみると、楽曲、サウンドへの没入感がいままでとは圧倒的に違う。5人編成のバンドが繰り出す【音】、それと対話するように流れてくる【映像】、そこに【香り】までアクセントとして加わり、[ kei ]がクリエイトする感度の高い音楽を、その奥にある美意識まで分かりやすく表現したこのマンスリーライブの新たな取り組みは、まさに新感覚。これまでの[ kei ]のライブスタイルが、異次元へと進化した今期のニューコレクションといえる。様々な視点、感覚から[ kei ]が創りだす音楽の多様性、可能性を体感することができるこのマンスリーライブ。

次回は5月21日、同じGT LIVE TOKYOで”Aqua“（水）をテーマに開催する。サポートメンバーは前回と同様。今回はどんな選曲、どんな映像でこのテーマを表現してくれるのか。新たなCOVER曲やBAROQUE時代の曲のパフォーマンスにも期待が高まる。

また、現在”Ignis”（炎）をテーマに掲げるマンスリーライブ第3弾 『[ kei ] LIVE 2025「FIFTH DIMENSION -Ignis-」』6月18日公演のファンクラブチケット先行を受付中。

マンスリーでテーマは変わるため「-Aqua-」「-Ignis-」公演が観られるのは、この1回限り。
早めにチケットを押さえて、ぜひ新感覚の[ kei ]のライブを体感してみて欲しい。

ライブ写真撮影＝尾形隆夫