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新潟県長岡市でピッチイベント開催 長岡高専発のベンチャーが活躍

にいがた経済新聞

長岡市とNPO法人インデペンデンツクラブは2025年10月24日、ベンチャー企業3社が自社の事業計画を発表する「長岡インデペンデンツクラブ(第618回事業計画発表会)」を、長岡市大手通の「ミライエステップ」で開催した。同イベントは、地域のベンチャー企業が事業構想を披露し、弁護士やコンサルタントなど専門家の助言を受けながら計画を磨く場として、全国で開かれている。新潟県長岡市での開催は今回で6回目となる。

自社の事業について説明する拾壱・ビッグストーン株式会社の大石克輝代表

当日は、会場とオンラインを合わせて100人以上が参加し、起業家や支援者が交流を深めた。冒頭では「実践から挑戦へ―高専教育が拓くスタートアップ人材の未来」と題したパネルディスカッションが行われ、独立行政法人国立高等専門学校機構の野口健太郎学務参事、長岡工業高等専門学校の外山茂浩副校長、西山裕介長岡市商工部長のほか、同校卒業生で東京証券取引所グロース市場に上場するフラー株式会社の渋谷修太取締役会長が登壇した。

続く第2部では、ロボット開発の株式会社Closer(樋口翔太CEO)、デザイン制作の株式会社カナタ(金澤智代表取締役社長)、サイクロイド減速機などを手がける拾壱・ビッグストーン株式会社(大石克輝代表取締役社長)の3社が登壇し、各社の事業計画を発表。3社とも代表が長岡高専の出身で、発表を聞いていた同校の和久井直樹教諭は「とても良かった。卒業生がさまざまな分野で活躍していることを知ることができた。長岡高専が多様な分野に人材を輩出していることを改めて認識した」と感慨深げに語った。

多くの参加者の関心を惹いた

参加者からは「実践的な議論が刺激になった」「高専発スタートアップの可能性を実感した」といった声も聞かれた。コメンテーターを務めたAGSコンサルティングの小原靖明顧問は「長岡は高専と行政による起業家支援がしっかりしている。今後は地場の金融機関がどれだけバックアップできるかが重要」と述べた。長岡市商工部は「若手起業家が集まり、挑戦を後押しする地域風土をさらに広げたい」としている。

(文・写真 湯本泰隆)

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