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こども川柳 秀逸 山田さんに聞く 貧困に驚き 日常に感謝

タウンニュース

妹の新愛さん(右)と受賞を喜ぶ山田さん

9月下旬に発行された小学生向けの地域情報紙「こどもタウンニュース」の人気企画「さがみっ子川柳」で、最も優れた句を詠んだのは、向陽小学校5年の山田結唯さん。創造力と社会問題への関心を併せ持つ山田さんに、今回の受賞について話を聞いた。

今回のテーマは「将来の夢」。70人の児童から84句が寄せられ、南区在住の川柳作家で選者を務める水野タケシさんが秀逸に選んだのは、山田さんの「将来があたりまえにくる世界がいい」という一句だ。

山田さんは学校の授業で学んだSDGsの中で、「自分と同じくらいの子どもが貧困のために亡くなることがある」という現実に驚き、そんな悲しい世界がある一方で、自分たちの日常の幸せに目を向け、そうした思いを詠んだという。

川柳は国語の授業で年に数回取り組み、作品が廊下に張り出されることが創作の励みになっている。「さがみっ子川柳」に応募したきっかけは、母親が夏休みの「チャレンジ」としていくつかの取り組みをリストアップし、その中から選んだもの。学校の宿題の合間に4つの句を詠んだそう。

山田さんは今回、「宇宙へGO虫歯があるからあきらめた」といったユニークな句も詠んでいる。「あたりまえにくる世界がいい」と詠んだ、本人の将来の夢については警察官や宇宙飛行士、ペンギンの飼育員、ぬいぐるみ作家など多彩な選択肢を笑顔で語った。

なお、川柳は五七五が基本だが、山田さんの句は五八五となっている。これについて水野さんは「字余りだが、平凡な五七五より、多少破調でもユニークな視点を重視したい。読み下してリズムに違和感がなければ許容範囲です」とコメントしている。

次回のこどもタウンニュースは12月上旬の発行。さがみっ子川柳のテーマは「あなたの趣味、おしえて」で10月31日(木)まで【メール】sagamihara@townnews.co.jpのアドレスなどで受け付けている。

9月下旬、市内の全小学校で配布されたこどもタウンニュース秋号

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