あゆ解禁日の2時間のトモ釣りで20.6cm頭にアユ20匹と対面【岐阜・長良川郡上】
6月1日、ついにホームグラウンドの長良川郡上漁協管内のアユ釣りが解禁した。釣行当日の朝一は支流に入り1時間で13匹、午後は本流で20cm頭に7匹、解禁日の合計は約2時間で20匹と満足の結果となった。
長良川郡上トモアユ釣り解禁
今年は過去一番早い解禁となった。例年なら6月の第2週の土曜日なので、一週間早い。
例年より早く放流が行われており、放流アユは順調に育っている印象を受けた。解禁一週間前には、各所で良型のアユが食(は)んでいるのが確認できた。そして天然ソ上も良好で、小さなアユも各所で多く見られた。
しかし解禁日の4日前に前代未聞の大増水になり、水位は平水より最大3.5mも上昇した。国道156号線や高速道路は通行止めになり、夜には郡上の一部で危険氾濫水位に達し避難指示が出た。川は白川状態で、ほとんどのアカが飛んだ。それでも水引きの早い郡上は、解禁日には釣りができる水位まで落ち着いた。残りアカはあり、なんとか釣りできそうだ。
解禁日の状況
解禁日の6月1日午前5時。とにかく寒い。6月とは思えないほどの寒さだ。例年なら夜明け前から川にいるが、さすがに寒くて5時まで自宅待機。それでもうずうずして川を見に行くと釣り人の姿がある。寒さのためか例年より少ないか。車の中から眺めているが一向にサオが曲がらない。静かなものだ。
大和から白鳥へ車を走らせて川見するが、こちらも状況は同じでサオが曲がらない。こんな解禁日風景は初めてだ。本流は厳しいので支流の栗巣川に入ることにした。この川もアカは飛んでいるが本流ほどではない。水位も落ち着いている。
一番アユ登場
午前7時ごろからサオを出す。オトリは友人から借りた養殖1匹。レンタル料は天然アユにして返すこと。友人が見ている前でスタート。
サオは支流なので8m。残りアカ狙いで探ると、なんと30秒でヒット。17cmほどのアユがタモに収まった。まさかの秒殺ヒットに友人も歓喜した。
早朝1時間で13匹
2匹目も早かったが、ここでアタリが止まる。本流ほど魚影は濃くないので、いないと思ったら即移動。落ち込みの白泡を探ると目印が走る。いればすぐに掛かる。解禁日らしい掛かり方だ。荒瀬の瀬肩でも掛かり18cmクラスも交じった。
仕事があるので1時間しかできない。一気に下流へ移動して本命の流れを探ると、天然ソ上物と思われるチビアユが2連発。
そしてちょっとした深みで目印が下流へ走る。サオを絞り飛んできたのは19cmほどの良型アユだ。この後は数匹追加して納竿とした。結果、早朝1時間で19cmを頭に13匹と意外に釣れた。
当日最大の20.6cm登場
仕事をして、今度は午後2時半すぎに再び川に立つ。仕事の昼休みだ。自分でも思うが「よくやるよ」。今度は本流でサオを出す。1時間の釣りだ。選んだポイントはご漁場の杉ケ瀬。荒瀬で勝負する。高水で白川状態だが、解禁日の一番アユはいるはずだ。
オモリを付けて探ると10cmほどのチビアユが掛かる。それでも諦めず果敢に荒瀬を探ると、白泡下で目印が止まる。アタリは小さいが掛かっている。飛んできたのは19cmクラスの良型アユだ。飛びつきアユはいる。
ここからはプチ入れ掛かり。良型がサオを絞る。しかしある程度釣ると止まる。最後は思い切ってど芯を探ると、目印が下流へ疾走。ゴボウ抜きすると20cm級の追い星三重の一番アユが掛かった。これで満足して納竿。
最終釣果
お昼休みは1時間で20.6cm頭に良型7匹。解禁日の合計は約2時間で20匹と満足の結果だった。
新アカがつけば、今まで釣れなかった下流部や吉田川などでも釣れだすと思う。郡上アユはまだ始まったばかりなので今後に期待したい。
<週刊つりニュース中部版APC・松森 渉/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年6月21日号に掲載された記事を再編集したものになります。