大寒波が「変身」させた会津若松城に24万人感動 赤瓦が真白に染まり...「こんなに荘厳な姿は初めて見た」
「大寒波で雪化粧した鶴ヶ城がやばい」
そんな呟きと共に投稿された写真が、X上で注目されている。
2025年2月11日、全国各地の風景を撮影している東京都在住のフォトグラファー・onotch(@onotch_x)さんがX上に投稿したのは、一面真っ白な銀世界を捉えた写真。
その中央に、「鶴ヶ城」の別名でも知られる会津若松城(福島県会津若松市)の天守閣がそびえ立つ。
鶴ヶ城は現在、日本で唯一の赤瓦を用いた天守閣が見られる城なのだが、その天守閣全体が雪に覆われていて真っ白に。見事な「雪化粧」によって、がらりとイメージを変えている。
空も城も地面もモノクロになり、その美しさはまるで水墨画のよう。手前に佇むのは武者のようだが、これは、一体いつの光景......?
Jタウンネット記者は14日、撮影者のonotchさんに詳しい話を聞いた。
「映画のワンシーンみたい」「有名な画家でもはなかなか出せない美しさ」
「雪化粧の鶴ヶ城」というシチュエーションをカメラに収めようと以前から狙っていたというonotchさん。
大寒波到来によりそのチャンスも来ているのではないかと予想し、9日の朝現地に向かった。
「会津若松市内は予想以上の降雪でしたが、なんとか辿り着いて撮影することができました」(onotchさん)
城の手前の武者は、笠と袴を身に付けたonotchさん自身だという。
「祖父の形見として羽織袴が手元にあったことと、日本の素晴らしい風景の写真を個性的な形で残せないかということを考えた結果、この撮影スタイルに辿り着きました」(onotchさん)
戦国時代や江戸時代の人々も、同じような光景を目にしていたのだろうか――。そんな過去に想いを馳せたくなる美しい「雪化粧」に、X上では24万件以上のいいね(14日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「すごい、映画のワンシーンみたいですね」 「有名な画家が描いたものでもこのクオリティはなかなか出せない美しさですね」 「鶴ヶ城が一番好きなお城なのですが、こんなに荘厳な姿は初めて見ました!」
onotchさんも改めて、自身が撮影した一枚について、
「予想以上の降雪でしたが、それと引き換えに思い描いていた以上の光景を撮影することができました。写真の中には近代的なものが一切無く、戦国の時代にもこのような光景があったかもしれないと思い感動しました」
とコメントしている。