東京、10月26日・27日に開催される祭り3選
イベント盛りの秋の週末、東京各地で開催される「祭り」を3つ紹介する。いずれも踊りが魅力の一つになっているが、ほかにもさまざまなイベントが行われ、ブースが出店するなど、屋外で祭り気分を味わえる。
日本全国の踊りのパレードを見るなら日本橋、自らも踊るなら隅田公園、多彩なイベントに参加するなら高円寺へ。好みに合わせて、秋の週末を存分に楽しんでほしい。
高円寺フェス
個性的な店がひしめき合う高円寺を舞台に、繰り広げられる秋の祭り。商店主たちが「小さくても手作りで気軽に誰もが楽しめるイベントを」と始めた企画だが、2023年には来場者数22万人を数えるフェスになった。
高円寺には駅を中心として、北に南にいくつもの商店街が形成されている。同フェスではそれぞれの商店街が工夫を凝らしたイベントを開催する。「ルック商店街」の「東京百鬼夜行」では妖怪たちが現れ、他の商店街では阿波おどりやマルシェなどを行う。
また、商店街の枠を超え、参加費(550円、以下全て税込み)を払ってリユースカップを購入すると参加店の1杯目が300円で飲めるはしご酒イベント「ぐるカップ」や、13ブースの中から好きな4店舗のカレーを1400円で味わえる「カレーなる戦い in 杉並」を開催する。
北口の駅前広場では特設リングが組まれ、恒例の人気企画となったプロレスやアイドルのライブがあるほか、区民ホール「座・高円寺2」では、高円寺ゆかりのみうらじゅんと樋口真嗣、大槻ケンヂなどが出演するトークイベントを実施。多彩な魅力が混在する高円寺を知る絶好の機会だ。
プログラムやイベントの時間などは、公式ウェブサイトをチェックしてほしい。
※時間はイベントにより異なる/高円寺/入場は無料
すみゆめ踊行列
「葛飾北斎」と「隅田川」からインスピレーションを得たアートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」が、2024年9月1日(水)から12月22日(日)まで、第9回目となるフェスティバルを開催。水路沿いの複数の会場で繰り広げられる同フェスティバルは、ダンス・演劇・映画などのアートを通して、隅田川周辺の地域を活性化させることを目的としている。
秋には恒例の、楽しげに踊り連なる人々を描いた北斎の「踊行列図」を似せて、生演奏による盆踊り「すみゆめ踊行列」を行う。 10月26日(土)14~20時には、「隅田公園そよ風ひろば」に櫓(やぐら)を設置し、日中は、民謡・DJミックス・ヒップホップなど、地元アーティストによるさまざまなステージが楽しめる。
※10月26日 15~20時/隅田公園そよ風ひろば/入場は無料
日本橋京橋まつり
2023年に50回を迎えた、日本橋・京橋周辺で開催される祭り。日本橋に道路の起終点を示す「東京市道路元標」が設置された1972年、街路灯など国道完成記念として鼓笛隊やぬいぐるみ、大名行列などのパレードが実施されたことにさかのぼる。
祭りは「大江戸活粋(かっき)」と呼ばれる、パレードが大きな見どころだ。日本橋から京橋にかけて、中央通りをおよそ2000人がそれぞれの衣装をまとい練り歩く。日本橋・京橋の地元団体、官公署関係団体などによるパレードが行われた後、「阿波おどり」「琉球國祭り太鼓」「盛岡さんさ踊り」「越中おわら」など、全国各地の伝統的な祭りや踊りがにぎやかに続く。
また、五街道の起点である日本橋らしく、全国各地から自慢の名産品がずらりと揃う「諸国往来市」も開催する。当日は中央通りが車両通行止めになり、キッチンカーなども出店。車道の真ん中で、のんびりくつろげる。祭り気分のひとときが過ごせるだろう。
※大江戸活粋パレード 11~15時、諸国往来市 9時30分~17時/日本橋/入場は無料