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「彼女たち、そして私たちの熱を受け取っていただけたら嬉しいです」TVアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』鈴ノ宮りりさ役・関根明良さん、黒鉄音羽役・島袋美由利さんが語る──剥き出しの感情のまま挑んだ白熱のアフレコ風景【インタビュー】

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

可憐なお嬢様たちが熱く激しいロックを奏でる青春ロックストーリー『ロックは淑女の嗜みでして』がTVアニメ化! 2025年4月3日(木)よる11時56分からTBS系28局にて全国同時放送開始となります。

アニメイトタイムズでは、本作のメインキャストである鈴ノ宮りりさ役・関根明良さんと黒鉄音羽役・島袋美由利さんの対談インタビューを実施。作品・キャラクターの魅力はもちろん、白熱のアフレコ風景に至るまで、存分に語っていただきました。

アフレコ現場での挨拶は「おはようございます」ではなく「ごきげんよう」!? そして、りりさの「ロック」のように、関根さんと島袋さんが「捨てられないモノ」とは? TVアニメ『ロックレディ』と、お二人の魅力がたっぷりと詰まったインタビューをお届けします。

【写真】『ロックレディ』関根明良×島袋美由利が語る「淑女」たちの持つ高い熱量【インタビュー】

作品から受け取った熱をそのままに、「私も演りたい!」と思いました

──原作漫画『ロックは淑女の嗜みでして』を読んだ印象をお聞かせください。

鈴ノ宮りりさ役・関根明良さん(以下、関根):彼女たちの淑女たる姿と、「ロック」に取り組む際に見せる凄まじい激しさとのギャップ、その熱量に胸を打たれました。

テープオーディションの際も、マネージャーさんと「とっても面白い作品ですよね!」と話していて。(オーディションの結果が)待ち遠しくて、「結果が来たらすぐに教えてください」とお願いしたほどでした(笑)。

──関根さんにとって、それだけ琴線に触れるストーリーだったのですね。

関根:そうですね。それからたびたび「『ロックレディ』の結果は、まだ出ていませんか?」と聞いてしまうくらい一目惚れした作品だったので、本作に関わることができて本当に良かったです。

原作も、先が気になりすぎて、どんどん読み進めてしまって。オーディションの際には、最新刊まで夢中で読み進めてしまい。読み終えたときに「続きはいつでるのかな……」とうずうずしながら、オーディションの結果を待っていました。

黒鉄音羽役・島袋美由利さん(以下、島袋):私もオーディションの際に原作を読ませていただきました。

読んでいて熱くなりましたし、特に演奏のシーンは熱いを通り越して“血湧き肉躍る”感覚になって。作品から受け取った熱をそのままに、「私も演りたい!」と思いました。

──その熱さのまま臨んだオーディションということですが、特に印象に残っているエピソードはありますか?

関根:テープオーディションを経たスタジオオーディションの直前に、インフルエンザに罹ってしまったんです。スタジオオーディションを受けられなくなってしまったときは、やっぱり落ち込みました……。

でも、大変ありがたいことにスタジオオーディションの日程を別日にご調整いただき、無事に受けさせていただけることになり、インフル明け初日のガラガラ声ではあったのですが、全力で挑みました。

事前にスタッフの皆さんから「無理はしないでね」とお言葉をいただいたのですが、私の心持ちとしては「今日無理をしないで、いつ無理をするんだ!」くらいの気持ちでした(笑)。合格のご連絡をいただいたときは、本当に嬉しかったです。

島袋:関根さんはその日、りりさに加えて音羽さんのオーディションも受けていたと思うのですが……。

関根:どちらのオーディションも、全力で叫びました!(笑)

島袋:(笑)。キャストにもブレーキを踏ませないような、強い勢いを持っている作品なんですよね。

──凄まじい熱さを感じます。島袋さんはいかがでしょうか。

島袋:事前に練習をしすぎて、声が枯れたままテープオーディションに臨みました。これは、私がお仕事を始めたばかりの駆け出しの頃でもなかったようなペース配分ミスで……(笑)。

音羽さんに加えて(白矢)環さんのオーディションも受けさせていただいたのですが、環さんのオーディションのときにはもう喉がガスガスで「どうしよう……」と(笑)。ただ、今やれることはすべて込められたと信じて、全力で取り組んだんです。その結果、「スタジオオーディションに進めました!」とご連絡いただいて。

スタジオ(オーディション)の直前には練習をあまりせず、気持ちを込めることを念頭に臨んだのですが、それでも音羽さんのオーディションが終わったときには声が枯れていて(笑)。演じる私たちにも自制を一切許さない、作品が持つ力強さと気持ち良さを感じました。

──オーディションから“完全燃焼”だったのですね。

関根:アフレコも毎話、疲れ切って帰っています(笑)。台本を読んだ段階で心が熱くなる作品ですし、受けとった熱を下げることだけはしないように、全力で挑まねばと思っていて。なのでたまに酸欠で視界に光が飛んでいることもありました(笑)。

意外とアフレコ現場の雰囲気は「淑女」なんですよ(笑)

──関根さん演じる鈴ノ宮りりさについて、島袋さんが感じる魅力をお聞かせください。

島袋:音羽さんを通して見ているので、「転がしやすい子」というか……結構単純で可愛いなと思っています(笑)。

一方で、常に全力でぶつかってくるし、「ロック」も「淑女」も、何一つ手を抜かない。完璧であろうとする彼女の覚悟がカッコいいですよね。

ただ、完璧であろうとする背景などを知ると、「その歳でそこまで抱え込まなくてもいいんだよ」とも思います。見ているこちらが心配になってしまうくらい、強い子だと思っています。

関根:りりさは譲れないものが増えたとしても、「二兎を追う者は一兎をも得ず」にはならないように全力で努力する子。「どちらも絶対に手に入れてやる」という気概が強い子なんだと思っています。

それでいて独りよがりではなく、周りを見ることもでき、相手を思いやることもできる優しい子だなとも思います。先ほど、島袋さんが仰ったような煽りに弱くチョロいところも可愛いなと思います(笑)。

彼女の熱量を損なうことのないよう全力で挑ませていただいています。

──そんなりりさの「生涯のパートナー」となる、島袋さん演じる黒鉄音羽について、関根さんはどのような魅力を感じていますか?

関根:りりさの「なんだこの息が止まるほどの…美少女お嬢様は…!」というセリフのとおりですね! 初回の収録の際の島袋さんの声を聞いて「あ! 音羽だ!」と思ったんです。品があって、背景に花が咲くような優雅さが素敵だなと思います。

ただ、私もりりさを通して台本を読んでいると、音羽に対して「負けたくない!」という対抗心もでてきて。2人で罵り合うシーンでは、りりさが先にしかけることが多いのですが、私の勢いを押しつぶすような熱量をガンっとぶつけてきてくれるんです。なので、そうくるならこっちだって! と負けないように必死でした(笑)

──お二人の間でも、りりさと音羽のやり取りがそのまま行われているような感覚なのですね。

関根:そうかもしれません(笑)音羽から圧をかけられるシーンでも言葉は荒くなく、表情もセリフもにこやかなのに本当に怖いんです。純粋な探究心を持っているというか、「なんで? なんで? どうしてロックをやらないの?」と、どんどん詰め寄られて潰されそうな気持ちになるような……。

本当にもがきたくなるような圧をかけてくださるので、いつも必死で頑張っています。

──ロックなアフレコ風景ですね……!

関根:それが、アフレコ現場の雰囲気は「淑女」なんですよ(笑)。

島袋:2話のアフレコの頃から、みなさん「おはようございます!」ではなく「ごきげんよう」って挨拶していました(笑)。

関根:そうそう(笑)。最初のうちは慣れなくて、「おは、あっ……ごきげんよう!」って(笑)。

島袋:現場にお嬢様言葉の解説本が置いてあって、みんなで読んでいましたよね。

関根:「お嬢様とは何たるか」が書いてある本でしたね! 「『ごめんあそばせ』は『ちょっと失礼』って意味だったんだね」みたいな話をしていました。みんなでいっしょに「淑女」を研究していましたね。

──まさに「淑女」を体現している音羽について、演じる島袋さんはどのような魅力を感じていますか?

島袋:みんなが憧れる美しさと気品があると思っています。

みんなに憧れの目を向けられることが多い音羽さんは、きっと幼い頃から社交の場に出て、どこへ行っても恥ずかしくないような教育を受けてきた方だと思うんです。でも、それゆえにロックをしていないときの自分に対するコーティングが厚い印象があって。求められている姿を“型”として演じている子なのかな、と。

だからこそ、演じる上でも背筋をピンと伸ばしていなければいけない気がしましたし、台本を持つ手も指先まで気を配ったり、普段なら10秒前くらいでマイク前に行くところを、20秒くらい前から優雅に歩いていったり……音羽さんとしての立ち振舞いに気をつけました。

関根:うんうん。

島袋:一方で、ロックをしている姿に関しては、本当に自由奔放で、今ある幸せを存分に楽しんでいるというか……。自分の幸せのために相手の人生すらも巻き込むくらい、ロックと自分が見出した快楽を大切にしている部分が強いなと感じています。音楽を対等に楽しめる相手をようやく見つけられたんだな、と。

先ほど関根さんが「負けたくない」と仰っていた(りりさとの)言い合いのシーンでは、関根さんが剥き出しでぶつかってきてくれる分、私も自然と剥き出しでいられました。演じながら「こっちも負けたくない!」と思えるんです。そうしていると、テストからクタクタになっちゃうんですけどね(笑)。

心地よさとムカつきが共存する、セッションのようなアフレコ

──お二人が剥き出しで掛け合うシーンでは、普段口にしないようなセリフも多いかと思います。

関根:初めて言った言葉がいっぱいありました(笑)。

──そうですよね! そういったセリフをアフレコする際、どのようなお気持ちでしたか?

関根:普段口にしないようなセリフが飛び交うシーンは、熱いシーンが多いので、収録後にはなんだか達成感がありました。収録中にも「人に対して『不燃ゴミ』なんて言うことないよね」などとよく話していて(笑)。個人的にとても楽しみにしています。

初回の収録で、「テンポ感や積み重ねられる熱量を大切にしたいからセリフが被ってもいいよ」とディレクションがありまして。つまり、ミスをするとそのシーンがまるっと録り直しになってしまうんです。

──緊張感がありますね。

関根:そうですね。なので収録中は普段口にしない言葉は全く気にならなくて。寧ろ上がっていく熱量や(島袋さんと)ピッタリとセリフのタイミングが合ったときの気持ち良さを感じていました。

島袋:言葉を重ねた先のゴールに、そういった言葉があることが多いので、そこにたどり着いて気持ちを吐き出すことが気持ちよかったのかもしれません。いわゆる“ああいう”言葉には、「もっとアツくなってほしい!」という思いを込めているので、内に秘める気持ちを別の形で届けられる喜びもありました。

──お二人の掛け合いは、まるでセッションのようですね。

関根:アドリブで罵り合うシーンもあったのですが、お互いの掛け合いが加速していけばいくほどに、楽しさと同時にカチンときちゃうといいますか……(笑)。

島袋:あはは! ムカついちゃいますよね(笑)。

関根:もちろん、それは役としての話で、実際に仲が悪いとかではないのですが、収録中は、お互いムカついていた瞬間があったんじゃないかな(笑)。

島袋:セッションのように、お互いの言葉をどんどん重ねていく心地よさと、「うるせぇな!」という音羽とりりさとしての気持ちが共存していました。

関根:表現が荒々しいだけで、彼女たちの関係が荒れているわけではありませんし、どんどん遠慮がなくなり友情が深まっていくことが素敵だなと思います。毎話、楽しく演じさせていただきました。

──そんな熱いアフレコ現場ですが、原作者である福田宏先生もご見学されたとお伺いしました。

関根:第一話のアフレコにお越しいただいて、台本にイラスト付きのサインをいただいたり、キャラクターやストーリーに関するお話もお伺いできました。また、「(作品に)声がついて嬉しい」「アツくなれました!」というお褒めの言葉もいただいて、嬉しすぎてタジタジしてしまいました(笑)。

島袋:「テープ(オーディション)のときから、関根さんのりりさがいいなと思っていました」とおっしゃっていましたね。

関根:本当に光栄です……! これからも精進することを誓った日でした!

──島袋さんは、先生との会話で印象に残っていることはありますか?

島袋:今はまだ詳細にお話しできない部分なのですが、音羽さんの行動の理由など、個人的に気になっていたことをお伺いしました。音羽さんの解像度を上げるために、聞けることはしっかり聞いておこうと思い、ご相談させていただきました。

こういったお話も含めて、関根さんと同じく、先生からいただいた気持ちを大切にして、今後のアフレコに繋げていけたらと思っています。

関根さんと島袋さんが「捨てられないモノ」とは

──鈴ノ宮りりさの「ロック」のように、お二人にとって「捨てられないモノ」はありますか?

島袋:うーん……(少し考えて)「クッキー」でしょうか。私はクッキーが大好きなのですが、小麦粉を摂りすぎるのもよくないので、最近は自分で米粉から作るようになりました。

りりさの「ロック」のように、カッコイイ感じのものじゃないのでちょっと恥ずかしいのですが……クッキーだけは諦められないんです(笑)。

──米粉から手作りされるなんて、本当にお好きなんですね。

島袋:甘いものも好きなので、砂糖の量も調整して「これくらいなら大丈夫だろう……」って。自分自身、なんだか執着に近いものを感じています。「クッキー大好き!」という可愛らしいものではなく、「これだけは捨てられねぇ!」みたいな気持ちですね(笑)。

関根:アフレコ現場にも持ってきてましたね(笑)。この作品のアフレコは特に体力を消耗するので、私もおやつなどを食べて糖分補給をしていたのですが、確かに島袋さんはずっとクッキーを食べていたイメージがあります。

島袋:常に食べていましたね。

関根:でも、持参したもの以外にも、現場にあった差し入れのクッキーも食べていたような……?

島袋:バレてた(笑)。やっぱり疲れが溜まると、甘いものが欲しくなりますからね。現場としても、お菓子の差し入れが多かったんですよ。

関根:女性が多い現場だったこともあって、「今日も美味しそうなお菓子があるよ!」「私も食べる!」っていうやり取りが頻繁にありましたね(笑)。たまに「美味しゅうございます」なんて言いながら食べていました。

島袋:時折、お嬢様になってましたね(笑)。

──まさに「淑女(レディ)」を感じるエピソードですね! 関根さんの「捨てられないモノ」についてもお伺いできますか?

関根:モノと言っていいのかわからないのですが捨てられない、そして今でもずっと追いかけているモノなのですが、「声優」というお仕事かなと。

私が通っていた小学校の卒業式では、卒業証書を受け取った直後に壇上で今後の目標や将来の夢を言うというイベントがありまして。そこで「声優になります!」と叫んでいるビデオが残っているんです。

──叫ぶ?

関根:叫んでましたね。マイクはなかったので(笑)。

島袋:えぇっ!? じゃあ、肉声で?

関根:そうそう(笑)。「私のぉ! 将来の夢はぁ!」って、応援団みたいになっていました。

今でも毎年小学校の担任の先生への年賀状に、「声優を続けています」とご報告するくらい、ずっと追い続けてきたモノなので、捨てられない、諦められないモノはこれかなと思います。

──その気持ちを捨てなかったからこそ、現在の関根さんがあるのですね。

関根:そうであれば嬉しいですね! お仕事を続けていく中で、壁にぶつかることも多いですが、これからも精進していきたいと思っています。

島袋:素敵なお話ですね……!

──それでは最後に、放送を楽しみにしている視聴者へのメッセージをお願いします。

関根:演じる私たちにも伝播するほど、とても高い熱量を持っている作品だと思います。彼女たちが持つ「好きなこと」に対する熱は、アニメでも、彼女たちの奏でるロックと共に、みなさんにさらに伝わるかなと思っています。

彼女たちの熱を受け取っていただけたら嬉しいです。

島袋:漫画を読むときに感じる、自分でペースをコントロールして得る熱さと、アニメで曲が流れ、モノローグが響いてくることで得られる熱さは、また違ったものになると思います。アニメと原作、それぞれの違いを見比べながら楽しんでいただけたら嬉しいです。

TVアニメでは描写も追加されていて、りりさの葛藤もより深く描かれています。りりさの気持ちになって、学園生活を体感していただけたらと思います。

ひとつのことに対して感情を剥き出しで取り組むからこそ、心が揺さぶられると思っています。ぜひ、楽しみにしていてください。「ぜってぇ楽しいからよぉ!」って感じです! ……あれ? なんか自然と煽っちゃった……(笑)。

関根:りりさだけじゃなくて、ファンの方も煽っちゃった(笑)。でも島袋さんのおっしゃる通り、それぞれのキャラクターにしっかりフォーカスが当たっていて、お嬢様としての彼女たちの姿もたくさん描かれているので、「ロック」と「淑女」のギャップで、風邪を引いてくださいませ! ……実際に風邪は引かないでくださいね!(笑)

【編集:太田友基 撮影:MoA インタビュー・文:西澤駿太郎】

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