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夏を撮ろう

7月に入り、本格的な暑さがやってきました。
北海道の景色は、夏になると、とても色鮮やかになります。

写真でお届けする、北海道の夏。
気になった景色があれば、ぜひ足を運んでみてください。
そして「こんな景色を撮影してみたい」なんて思っていただけた方に向けて、どんな視点で撮影しているのかなどもお伝えします。皆様のお役に立てれば幸いです。

今回は、道内の4カ所で撮影した写真をお届けします。

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」
第5回：「夏を撮ろう」　HBC帯広放送局カメラマン・大内孝哉

札幌「ラベンダー目線」

暑い夏、爽やかな夏。シャッターを切るのが楽しくなる季節到来です。

まずは、ぼくが札幌で勤務している頃、毎年欠かさずに撮影に行っていた「幌見峠のラベンダー園」をご紹介します。

・撮影 2023年7月
・シャッター速度 1/100
・絞り f/10
・ISO 100
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・カメラ SONY a7Ⅳ

7月はラベンダーがとてもきれいです。
さらに、札幌の街を見下ろせる素敵な場所です。
夜景スポットとしても有名で、この時期は昼夜問わず楽しめます。

カメラマンになりたてのとき、よく「撮影対象者の視点になって撮影しろ」と先輩カメラマンに教わりました。
今回は「ラベンダー目線」で撮影。紫色に染まる、爽やかな夏のこの季節、大好きです。

・撮影 2023年7月
・シャッター速度 1/640
・絞り f/5.6
・ISO 100
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・カメラ SONY a7Ⅳ

北竜町「暑い夏に、濃い黄色の世界」

・撮影 2022年7月
・シャッター速度 1/250
・絞り f/20
・ISO 100
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・カメラ Nikon D7200

このひまわり畑は、「北竜町ひまわりの里」です。
黄色に広がる一面ひまわりの畑は圧巻、感動でした。

私は太陽の光を活かす撮影が好きで、日頃のニュース取材でも多用します。
太陽さえ出ていれば、考えられる構図も増えてきます。

・撮影 2022年7月
・シャッター速度 1/250
・絞り f/20
・ISO 100
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・カメラ Nikon D7200

暑い日にピッタリの濃い黄色の世界。今年の夏、訪れてみませんか？

・撮影 2022年7月
・シャッター速度 1/640
・絞り f/6.3
・ISO 100
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・カメラ Nikon D7200

ひまわりの花びらは、一枚一枚、本当にきれいです。
思い切って、ドンっとアップの撮影もありだと思います。

稚内「心を奪われる絶景」

・撮影 2022年8月 午後6時ごろ
・シャッター速度 1/2000
・絞り f/16
・ISO 100
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・カメラ Nikon D7200

稚内のノシャップ岬です。
この実景を撮影するために、2時間以上待った記憶があります。このイルカのモニュメントと夕日を、ずっとねらっていました。

最初は観光客の方を映さないように…と考え、さまざまな画角を探っていたのですが、途中から「人のシルエットを入れたほうがきれいなんじゃないか？」と考えました。

結果、大正解でした。撮影するたび、学ぶものがたくさんあります。

私がこの場所を訪れたのは、初めてでした。北海道は広くて、心を奪われる絶景がたくさんある…ぜいたくな場所に住んでいるのだと、改めて実感しました。
ノシャップ岬はこの年、一番の夏の思い出の場所となりました。

・撮影 2022年8月 午後6時ごろ
・シャッター速度 1/1000
・絞り f/6.3
・ISO 1600
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・カメラ Nikon D7200

ノシャップ岬の撮影が終わり、宿に戻る道中で鹿の群れに遭遇。
立派な雄鹿の後ろ姿が、きれいな夕日の空に映えていました。

帯広「新緑から黄金色へ」

・撮影 2022年6月
・シャッター速度 1/400
・絞り f/10
・ISO 100
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・カメラ SONYα7Ⅳ

最後は十勝平野です。
6月の初旬、十勝平野の多くの畑では、前の年の秋に植えた「秋まき小麦」が、きれいな新緑を見せます。爽やかな初夏を彩る風景です。

・撮影 2022年7月中旬
・シャッター速度 1/400
・絞り f/9
・ISO 100
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・カメラ SONYα7Ⅳ

その新緑も、7月の中旬になると、様変わり。黄金色になります。

どこを見ても広がる、秋まき小麦の絨毯。風が吹くといっせいになびき、小麦同士が重なり合う音と景色にとても癒されます。

・撮影 2022年7月中旬
・シャッター速度 1/2000
・絞り f/16
・ISO 100
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・カメラ SONYα7Ⅳ

8月上旬には収穫が始まり、9月中旬には次の年の秋まき小麦の種植えが始まります。
10月には芽が出て、雪が積もり越冬します。

こんな季節のサイクルを間近で見れる北海道は、カメラマンにとって最高の場所だと思います。

本格的な暑い夏を迎えた北海道。北海道外から足を運ばれる方も、自分が住んでいる場所から少し遠くへ行く道民の方も、いろいろな景色を見て、感じて、楽しく過ごしていただければと思います。

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

撮影・文：HBC帯広放送局　大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画／ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ～生活図画事件　最後の生き証人～」「クマと民主主義」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。

編集：Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は各写真の撮影時の情報に基づきます