「スペーシアX」からローカル列車まで 「ツーリズムEXPOジャパン2024」で注目の鉄道旅をチェック(東京都江東区)
⽇本最⼤規模の観光・旅⾏⾒本市「ツーリズムEXPOジャパン2024」が2024年9⽉26⽇から4⽇間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれ 4日間合計で18万2900人が来場した。出展者は、全国47都道府県を含む1384社・団体。
主催は、日本観光振興協会(日観振)、日本旅行業協会(JATA)の業界2団体と、日本政府観光局(JNTO)。2023年の前回は大阪開催で、2年ぶりで東京に戻った。
鉄道会社のブースは、東武鉄道が栃木県日光市、JR北海道が北海道観光機構、JR西日本がDISCOVER WEST連携協議会と共同で、地域との連携で鉄道旅を売り込んだ。
〝国際観光スポット・日光〟を発信したのが東武。地域PRゾーンには東武鉄道と日光市、旅行会社ゾーンにも東武トップツアーズが出展して、「東武で行く日本の電車旅」のタイトルで沿線の魅力を紹介した。
東武の一押しは、もちろん日光・鬼怒川特急「スペーシアX」。2023年7月15日の運行開始から1年が経過した。東武ブースには、デラックスなプレミアムシートの本物がお目見え。来場者は、乗り心地ならぬ座り心地を確かめた。
日光・鬼怒川エリアを走る、東武の観光列車がSL「大樹」だ。列車名は東武鬼怒川線が「SL大樹」、東武日光線が「SL大樹ふたら」。けん引機はC11 207、C11 325、C11 123の3機がそろった。SLに余裕ができて、現在はほぼ毎日運行される。
JR各社のブースも各社各様。JR北海道は、旭川~美瑛~富良野間に季節運行する自然体感列車「富良野・美瑛ノロッコ号」、JR東日本は「SATONO(サトノ)」、「ひなび(陽旅)」、「海里(かいり)」といった東北を走る観光列車群、JR西日本は瀬戸内エリアの「etSETOra(エトセトラ)」などの列車の魅力をアピールした。
直接の出展はなかったものの、中部国際空港(セントレア)のおひざ元・愛知県常滑市を売り込んだのが名鉄。常滑線に乗車すれば、名古屋から30分ほどで常滑駅に到着できる。グループの名鉄観光は陶芸(常滑焼)、海鮮グルメといった地域の魅力を披露した。
次回のツーリズムEXPOは、そのセントレアが会場。2025年9月25~28日、中部国際空港島内のAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催する。
記事:上里夏生