【価格差約倍】クイーンズ伊勢丹とセブンの冷凍ピザを食べ比べてみたら、味の方向性が全然違う! こんなに違うとは!?
価格が高いものには高いだけの理由が必ずあるはず、そう私(佐藤)は考える。安いものと明確な違いがなければ、その価格が妥当とはいえないのではないだろうか。たとえば食品であれば、素材や製法、何よりも味に違いがあるにはず。
ってことで、以前からずっと気になってた「クイーンズ伊勢丹」の税込951円の冷凍ピザについて検証したい。これは本当に価格に見合うのか?
ただ食べるだけでは価格に見合う価値がわからないので、セブンイレブンの税込581円の冷凍ピザと比較してみたところ、味の方向性が全然違った! セブンは●●●、伊勢丹は■■が味の中心だ。
・伊勢丹の冷凍ピザ
私は時々うちの最寄の商業施設「中野マルイ」に足を運ぶ。2階にカルディがあるので、コーヒー豆を買いに行くこともしばしば……。ここの地下1階に三越伊勢丹系のスーパーマーケット、クイーンズ伊勢丹がある。値段は多少高めだけど良いものがあるので、好きなんすよね、このお店。
前々からずっと買うか買うまいかを迷っていたのが冷凍ピザだ。運営元の「株式会社エムアイフードスタイル」が展開する自社ブランドの商品だ。
実はこの商品、クイーンズ伊勢丹のネットショップで購入することができる。販売価格は店頭より1円安いので、1円でも安く買いたい人はネットで買った方が良いかも。ただし送料は全国一律(離島を除く)990円(冷凍商品)かかるので、その点、ご留意頂きたい。
これと比較するのは、セブンイレブンの人気商品「セブンプレミアム 金のマルゲリータ」である。この商品は4年前に大手コンビニ3社(セブン・ファミマ・ローソン)の冷凍ピザ食べ比べで、ぶっちぎりで高評価だったピザである。
以前とは若干仕様が変更されているようだが、手づくり感のある専門店の味は変わらないようだ。
・解凍時間に違い
調理の段階で差が出てはいけないので、それぞれ解凍して同時に焼き上げたいと思う。
まずは解凍なのだが、解凍時間は結構差があった。セブンを自然解凍する場合は、約2時間。冷蔵庫なら7~8時間かかる。
伊勢丹は自然解凍で10~20分。冷蔵庫なら4~5時間である。解凍においては伊勢丹の方が優れているといえるだろう。
それぞれ約20分、常温で放置。この段階で伊勢丹はスタンバイ完了である。
伊勢丹マルゲリータは至極シンプルだ。生地の上にトマトソース・モッツァレラチーズ、それから中央にはフレッシュバジルが置かれている。飾り気のなさが逆に本場のピザを想起させる。
セブンは自然解凍にまだまだ時間がかかるので、電子レンジで40秒加熱することにした。
解凍完了。こちらの構成も見てみると、細くカットしたチーズがまんべんなく乗せてあり、トマトソースの赤色とバジルの緑色が辛うじて見えている感じ。
・味の方向性が全然違う
さて、それぞれを半分にカットして一緒にオーブントースターで4~5分焼いてみよう。
できるだけ焼きムラを少なくするために、途中で前後を変えることにする。さて、価格に見合う味の違いはあらわれるのか? レッツ、焼成!
~ 約5分後 ~
焼き上がりました。どうだろう? 焼いてみたら、トッピングの違いが如実にあらわれている。
全体にチーズを散りばめたセブンの方が、そのチーズが溶けてピザを覆い隠しているように見える。こういう溶けたチーズ感は嫌いではないし、むしろ美味そうと感じてしまう。
一方伊勢丹は、トマトソースの赤・バジルの緑・チーズの白。セブンのごちゃ混ぜな色合いと相反して、それぞれの色が映えて美しい。見た目では甲乙つけがたいな。
まずはセブンから食べてみよう。
生地はサクっとクリスピーでフチの部分はややふっくら。生地よりもねっとりととろけるチーズの食感が支配的で、生地を食べるというよりもチーズを食べている印象の方が強い。一言でいうと「慣れ親しんだ味」といったところだろうか。
伊勢丹も食べてみよう。
セブンと真逆で生地はふっくらもっちりしていて、チーズよりもソースの味の方がずっと主張が強い。いや、ソースもさることながら生地の味がダイレクトに伝わってくる。国内製造の小麦粉には全粒粉を配合していて、適度な塩加減でその甘さがよくわかる。
トマトソースも味が強く、原材料を見るとペーストを使用していた。どおりで酸味が強いわけだ。しかしながら、その酸味がアクセントになって全体の味を引き立てている。それからフレッシュバジルの香味も自然で、とってつけた感じがないのも良い。一言でいえば「お店の味」である。
なるほど、比較してみてクイーンズ伊勢丹の商品の値段に納得した。セブンとの価格差は2倍近くあるけど、私は伊勢丹の方が好きだなあ。チーズが主役のセブンも良いけどね。
機会があればぜひ比較してみて頂きたい。あなたはどちらが好みかな?
参考リンク:クイーンズ伊勢丹ネットショップ、セブンプレミアム
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24