能登地震の被災地支援 上下水道部職員4人派遣 伊賀市に感謝状
三重県伊賀市役所で6月5日、能登半島地震の被災地にある農業集落排水施設の被害調査に農林水産省の要請を受け職員を派遣した同市に対し、大臣から感謝状贈呈の報告があった。
派遣職員は当時の上下水道部所属だった4人。昨年1月17から30日まで、石川県の津幡町や能登町、宝達志水町の農村地区にある生活雑排水やし尿を集合処理する施設の管路一次調査に従事した。他の自治体や団体の職員ら1班6人体制で作業し、路面やマンホール内部の状況を目視で確認。詳細な二次調査の必要性を判断した。
1月17日から26日まで現地で活動した下水道課の服部洋見さん(50)は当時の状況について「降り積もった雪の中でマンホールを探すのに時間を要した」、29日と30日に被害調査に当たった同課の谷垣寿春さん(35)は「一日に10キロ以上歩いて移動し、マンホールを100から150か所開閉して調査した。体力的にも大変だった」と話し、稲森稔尚市長は「誇りに思う。今後も技術の継承に努めてください」と労いの言葉をかけた。