【裏切り】「マツコの知らない世界」で紹介された餃子が今も健在! 老舗味噌屋・青源が手がける「柚子みそ餃子」を実食してみた
先日、宇都宮駅を歩いていたところ、「マツコの知らない世界でも紹介されました」と誇らしげに書かれた餃子を発見した。
商品名は青源の「柚子みそ餃子」。価格は15個入りで1570円。1個あたり約105円と、なかなかの高級餃子だ。
調べてみると、番組で取り上げられたのは2020年のこと。すでに5年が経っているが、やはり影響力の大きい番組だけに、いまだに堂々とアピールされていた。
結構こういう商品多いよね。……と思いつつ、私もそのアピールに負け、購入してみた。
・味噌屋が作る、柚子香る宇都宮餃子
この餃子を作っているのは、江戸時代初期の寛永2年創業の「青源味噌株式会社」。
宇都宮で400年も味噌を作り続けてきた老舗だ。
そんな味噌のプロが約30年前に開発したのが、味噌だれで食べる「柚子みそ餃子」。老舗の味噌会社×餃子の宇都宮という、最強の要素が揃っている。
ただ、そっと裏面を見ると、製造者は群馬県の会社。
……うん、でもこういうのは今や普通だよね。
・餡の中身は意外にもヘルシー寄り
パッケージを開けてみると、中から出てきたのは小ぶりながらふっくらとした餃子たち。
1個20g弱で一般的な冷凍餃子と同じようなサイズ感だ。
具材はキャベツ、玉ねぎ、長ねぎ、生姜、鶏肉、豚肉、柚子。そして、にんにくは不使用。これなら昼に食べても罪悪感がない。
レシピ通り、焼いていき……
完成!
我ながら、いい焼き加減だなぁと自画自賛したくなる画だ。
・3世代で実食してみた
黄色い見た目がなんだか特別感があるが、果たして味は……?
おいしい! 一口目で広がる柚子の爽やかさ。思ったより、柚子味噌感が強いのに、全然嫌なクセはない。
正直、柚子と餃子って合うのかなと思っていたが、シンプルにおいしい。ある意味、裏切られた気分になるくらい、すごくおいしい!
半分にカットしてみるとわかるが、柚子の存在感は見た目でも感じられる。
「餃子の達人」と名付けられたタレは、青源自慢の味噌に、梅酢の酸味、唐辛子の辛味がプラスされ、パンチが効いている。
このタレも非常においしいが、味のインパクトが強いので、どちらかというと味変用として、途中でつけるのがオススメだ。
ちなみにこのタレにはにんにくが使用されているようだが、そんなに強くは感じなかった。
ここで柚子系って好みがわかれるかもなと思い、子どもと母にも食べてもらった。
母(約70歳)「柚子の良さもしっかり感じられるけど、餃子の良さもちゃんとあっておいしい。これ、ノーマル餃子も食べてみたいわ」小学生「すごくおいしい! これ私好き!」保育園児「今日はあんまりお腹空いてない~」(食べず……)
とのこと。あくまでご参考までに。
・総評:思わずリピートしたくなる、ご当地感と上品さ
宇都宮餃子といえば、焼き目パリパリでにんにくガッツリのイメージが強いが、青源の「柚子みそ餃子」はその逆を行く。
上品で、香り高く、体に優しい味わい。これが冷凍で買えて、家で簡単に焼けるというのは嬉しい限り。
「餃子はにんにく命!」という人にはちょっと物足りないかもしれないが、「昼に食べたい」「人に贈りたい」「ちょっとした手土産に」という場面にはピッタリの一品だ。
取り寄せも可能とのことなので、気になる人はぜひ試してみてほしい。
参考リンク:青源味噌株式会社
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.