大津諏訪神社 「御柱祭」勇壮に 町内曳行、境内に建御柱も
横須賀市大津町の「大津諏訪神社」で創建(御鎮座)1200年の奉祝行事として5月17日(土)と18日(日)の両日、長野県辰野町の山林から切り出した大木を曳いて神前に奉納する「御柱祭」が行われる。2014年8月にはプレ事業として、大津運動公園から同神社までの約800mを曳く「里曳き」が行われ、約1万5千人が観覧に訪れた。今回は1200年の節目であり、同実行委員会では、地域一帯で盛り上げるための準備に取り掛かっている。
大津諏訪神社は、天長元年(824年)に長野県の諏訪大社から分霊を受けたのが始まりと伝えられており、2024年から創建1200年の奉祝行事が執り行われている。「御柱祭」はその総仕上げの神賑(かみにぎわい)として計画された。
御柱祭は長野県諏訪地方にある諏訪大社の伝統行事。平安時代から始まったという説がある。7年に1度行われ、曳子たちが木にまたがって山を駆け落ちる「木落とし」が有名だ。同じ諏訪の流れを汲む大津神社はこれを手本にして、沿道に集まる見物客の中を大勢の氏子が御柱を曳く「里曳き」(17日午前10時に大津運動公園出発)と同神社境内に大木を垂直に建てる「建御柱」(18日正午から)を実施する。
3月末には氏子有志30人が長野県辰野町を訪れ、御柱になる高さ25m以上、周囲3・2mのもみの木の伐採を行った。4月12日に再度訪れて御柱を曳行できる状態に仕立てる「木造り」と「縄打ち」にも励んだ。
当日は茅野市の氏子200人がやってきて同神社の氏子らと一緒に大木を曳く。一般も曳子として参加が可能。18日は大津グランド側公園で和太鼓の演奏などのイベントも企画されている。
今回は同神社の宮司が体調不良のため、総代の岩崎昭さんが急遽、権禰宜の階位を取得して神事を執り行う。