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<義実家がしんどい!>結婚の挨拶が大宴会に!?圧倒されるも……「馴染まなきゃ!」【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私(マキ)は子どもの頃から、親戚付き合いというものをほとんど経験しないまま育ちました。両親ともひとりっ子ということもあり、親族自体が少なかったのです。なので夫(ジュン)と結婚を決めてから、夫側の親族の付き合いの濃さに驚きました。夫自身もご両親をとても大切にしており、そんな家族を大切にするところに私は惹かれたのです。だからこそ、ジュンと結婚したら私もこの親族の仲間入りをしないと。そう思っていたのでした。

結婚する前から、ジュンは家族をとても大切にしていました。私はそんな優しいジュンのことが大好きでした。その後、ジュンと結婚することが決まり、はじめての義実家への挨拶。緊張しながら義実家に到着すると、すでに親戚がたくさんいて、玄関先で次々とジュンに声をかけてきます。義母はお祝いをするつもりで食事を振る舞う準備をしていました。

私が少し圧倒されているところにまた一人、ナミさんという女性がやってきました。

義母に紹介されたナミさんは、ジュンのイトコのお嫁さんだそうです。3年前に結婚して、私と同じ「嫁」という立場なのに、もう何年も一緒に過ごしてきたかのように馴染んでいました。義母に対して気のきいた言葉を返せるスキルも持ち合わせているようです。

義母からもナミさんをお手本にするように言われ、正直ちょっと焦ります。ただ結婚の挨拶をしに行っただけなのに、義実家にはたくさんの親戚たちが集まり宴会状態でした。

義母はテキパキと食事の用意を進めながら、親戚の誰が来ても笑顔で受け入れる様子に器の大きさを感じました。義父が座って呑みながら親戚たちとワイワイ楽しそうにやっている姿に、少々古臭さも感じましたが、これが義実家なのだと考えるようにしていました。私はそんなに口数が多い方ではないし、積極的に人と関われるタイプでもないので、明るくよく喋るジュンの親戚の人たちに圧倒されっぱなし。けれど私もこれからジュンの家族の一員です。この濃い親戚付き合いの仲間入りができるように頑張っていこう。そう思っていました。ナミさんのように素敵な手本を見習わないと。そう前向きに捉えることにしたのです。

無理してキャラ変?慣れないお世辞と義母の過干渉が……ツライ

結婚後、私は義実家に行くたびに笑顔で頑張りました。義母に慣れないお世辞を言ったりして。「私、こんなキャラだっけ……?」そう心の中で叫んでしまいます。自宅に帰ると、義実家で無理した分の疲れがドッと出てきます。

ジュンは気を遣ってねぎらってくれますが、私の頭の中にはナミさんの笑顔が浮かびます。あの人みたいにならないと、義実家ではやっていけない……。そう自分に言い聞かせていました。しかしそんな「頑張る」メッキは、次第に剥がれていってしまうのです。

その後、私は妊娠し義母の過干渉が始まりました。

私が産休に入ってからというもの、義母は3日に1回は来て身体に良いものを作ったり、赤ちゃん用品を置いていったり、いろいろ世話を焼いてくれていました。しかし私は頻繁にパーソナルスペースに入り込まれ、正直しんどい……。けれど義実家は「ジュンの家族」。私の大切なジュンを育ててくれた人たちであり、ジュンが心から大切に想っている存在です。夫婦になった以上、自分も大切にしてあげたい。そう思っていました。

義実家にいる自分は、相当無理をしている。その自覚はありました。けれど大好きなジュンの大切な家族を、私も同じように大切にしなくては。そしてナミさんを手本にして、「嫁」という立場であっても笑顔で義実家に溶け込まないといけない。そう思い込みすぎていたのです。今思えばバカらしいと感じることも、あの頃の私はそんな自分の振る舞いを「正解」だと思っていました。そして出産してからの義母の言動に、どんどんストレスを溜めていくようになってしまったのです。

勝手に見舞い予定入れる義母にイライラ「ぜんぜん休めない!」

時計を見ると、すでに9時。いつ義母が来るかと思うと、ゆっくり眠ることもできません。そうこうしているうちに義母がやってきて、親戚のおばさんに自慢げに息子を見せ、長話をして帰っていきました。やっと帰ってホッとしていると、再び義母からLINEが入ります。え、夕方も来る……。そしてさらに翌日も、勝手にお見舞いの予定を組んでLINEしてきます。産後の精神状態も良くない時期だし、睡眠不足でフラフラだったということもあって、義母に対して私は不快感が増してしまったのです。

ジュンが仕事終わりにお見舞いに来てくれました。ジュンの顔を見ると溜まっていた気持ちが爆発して、私は泣き出してしまいました。

ジュンは優しく受け止めてくれ、義母に病院に来ないように伝えてくれることになりました。安心していると、義母から嫌味な一言のLINEが届きました。嫌われたかと思うと、これから義実家に行くのが怖くなりましたが、ひとまず今は身体を休めることを優先にしました。

義母は親族をとても大切にしています。生まれたばかりの初孫・シンヤを親戚にお披露目したかったのでしょう。私もそれに従わないと……と一瞬思ってしまいましたが、産後の身体と精神がついていかず、ジュンに弱音を吐いてしまいました。ジュンは私の気持ちを受け止めてくれ、頑張らなくていいと義母を止めてくれたのです。そんな経緯があっての親戚の集まり。本音を言えば行きたくはありませんでした。けれどジュンがここまで私に寄り添ってくれるので、私も少しでも頑張らないと! と、シンヤを連れて行くことを決めたのです。それなのに義父は私を良く思っていなかったようで責めた口調で話しかけてきました。義実家を拒否すると、こういう目に遭ってしまうんだな……と、私が学んだ瞬間でした。

義父のイヤミが発動「無職なのに何様なんだ」私がワガママ!?

義父の嫌味な言葉に続いて、親戚たちも義母の肩を持つように話してきます。そしてまたナミさんと比べられてしまいました。「嫁」なんだから、義実家にそんなに頻繁に顔を出さなければいけないのでしょうか。私が何も答えられないで黙っていると、すかさずジュンが私のことを庇って話を終わらせようとしてくれました。しかし義父がジュンの言葉を遮るように「無職だろ」と責め立ててきました。

私は現在育休中ですが、それを無職と言ってくる義父に悪意しか感じませんでした。産休から出産にかけての義母のありえない行動に不快感を持ってしまったため、義実家から足が遠のいてしまっていたのは事実です。しかし、「何様なんだ」だの「ワガママ」だの、そんな風に言われるほど私は悪いことをしたのでしょうか……。ついに怒ったジュンは無理矢理、私とシンヤを連れて帰宅しました。

私がナミさんみたいに、すんなり義実家と親戚たちに馴染める性格だったらどんなに良かったか……。何度もそんなことを考えました。しかしやはり私には難しかったのです。夫はこんな私を受け入れ、私を守ってくれました。けれど、もともと家族を大切にしていた夫です。そんな夫が義実家と私の間で悩んでいる姿を見たくないというのも、私の正直な想いです。だからといってこれ以上頑張れない。悩んだ末に、私の胸の内を義実家に伝えようと思ったのでした。

私の気持ちもわかってほしい!義母への長文メッセージ、送る?

私は「なぜ私が旅行に参加しないのか。なぜ義実家に顔を出さなくなったのか。義実家の何が嫌で、義母のどういう行動が無理になってしまったから、疎遠になってしまったのか」を、しっかり説明しようと思ったのです。このままでは、まるで逃げるように義実家と距離を置いていると思われてしまいます。いろいろ悩みました。その結果、LINEで私の気持ちをすべてぶつけようと思ったのです。

出産時に陣痛がきたと連絡できなかったことで怒られ悲しかったこと。翌日から親戚を連れての頻繁すぎるお見舞いに苦痛を感じていたこと。その後のLINEの嵐に困ったこと。思い出すだけで今でも辛くなってしまいます。

私が義実家と距離を置いているのには、「それなりの」理由があることを分かってもらいたい。その一心で、今まで義母や義父にされてきたことがどれだけ辛く悲しいことだったかを一生懸命綴りました。

旅行に参加しない訳を理解してほしかった。そう思いながら、メッセージを打ち込みました。つい気持ちが入りすぎて長くなってしまいましたが、私の気持ちが義母に届けばいいと思います。そして今は距離を置いているけれど、私の気持ちを理解してもらって、また楽しく過ごせるようになればいい。そんな願いも込めたメッセージだったのです。しかしいざ送るとなると、少し不安になってきてしまいました。誰かに客観的に見てもらってアドバイスを貰いたい。そう思った私は、親友のナオコに連絡を取ったのでした。

「イイ子ちゃんぶるなッ」親友に怒られた私!良い嫁はやめる?

親友のナオコにLINEを見てもらうと、「絶対送ってはダメ」と言われてしまいました。しかもイライラするとまで……。私はただ義実家と関係を築き直したかっただけなのですが……。

イライラの理由は、LINEの文章に「いい嫁でいたい」がにじみ出てるからだそうです。ジュンは「疎遠でいい」と言ってくれてはいるけど……。

「いい子ぶってる」の言葉に私も若干ムカっとしてしまいました。でもナオコがここまで言うのにはきっと理由があるはずです。

ナオコは、ジュンの家族であっても嫌なところは嫌でいい、と言ってくれました。

言い方がキツイ時もあるけど、ナオコは昔からハッキリと物事を言ってくれるので信頼しています。育った環境が違うから、最初から「馴染めない」雰囲気があるというのも仕方ない。ナミさんと比べられるのが嫌なら媚びる必要はない。だんだんとナオコの言うとおり、私が義実家に囚われすぎていた気がしてきました。

ナオコはハッキリと「送るべきではない」と言ってくれました。義実家に自分を理解してもらうこと自体に意味があるのか。そして言い訳がましい内容に、「いい嫁」を捨てられない私の「いい子ちゃん」がにじみ出ていると、辛辣な言葉をぶつけてきたのです。正直、正論すぎて心が痛かったです。でも、自分を育ててくれた家族から「私」という新しい家族を守ってくれるジュンの優しさに応えるためにも、これからは義実家に囚われることなく、笑顔で生活していこうと決意したのでした。

ガンバル必要はない?「自分らしく!」を貫かせていただきます

ジュンに親戚との旅行を遠慮させてもらうことを伝えました。そして自分の素直な気持ちをジュンに聞いてもらいました。今なら自分らしく「いつも通り」いれば良かった、と落ち着いて考えられます。

こんな風にジュンは、いつも私の気持ちを大切に考えてくれます。義実家に対して、無理して頑張る必要はないと言ってくれました。「迷わずマキを選ぶ」 この言葉に、改めてジュンの愛情を感じました。

こうして私は、義実家に関して頑張りすぎることをやめました。ジュンの顔を立てるために、年末年始とお盆には顔を出すようにするつもりではありますが、それ以外はすべてジュンに任せていこうと思います。

さて、ジュンから聞いた大おばあちゃんの記念旅行当日のこと。案の定、私が来ていないことに親戚たちは大騒ぎしたそうです。でもジュンはビシッと、「夫婦で決めたこと」と伝えてくれたそうです。

ジュンとの話し合いで、自分の気持ちがハッキリと伝えることができて良かったです。無理なものを「無理」と言える勇気を、これからも持ち続けたいと思います。ナミさんも、一見すんなりと義実家の親族に馴染んでいるように見えましたが、「もしかしたら、いろいろあるのかもしれないね」と後からジュンに聞きました。いつも笑顔で気配り上手のナミさんですが、今日に至るまでにいろいろな葛藤があったのかもしれません。いつかナミさんの本音を聞いてみたいような気もしました。


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