Silent Arrow、米空軍から貨物ドローン「CLS-200」6機の契約を獲得。228kgの貨物を370km以上運べる
Silent Arrowは、アメリカ空軍研究所(以下:AFRL)から「Silent Arrow CLS-200」と呼ばれる特別任務用の耐損耗性ドローンの製造および飛行試験を対象とする180万ドルの「Direct to Phase II」SBIR契約に選ばれた
Silent Arrow GD-2000は、1,000ポンドの貨物を運搬し、CENTCOM(中央軍司令部)のAORにおいて米国のパートナー国とともにC-130Hに搭載され、配備されている。このGD-2000の基盤となる工学設計は、AFRLが資金提供するSilent Arrow CLS-200の迅速な設計、製造、飛行試験を可能にしている。
CLS-200は、商業的に成功を収めたSilent Arrow GD-2000の基盤技術に依存している。GD-2000は、世界初の重貨物用の自律型で耐損耗性の貨物輸送航空機として量産体制に入った。
GD-2000は、C-130H、MC-130J、C-27J、Airbus A400Mを含むさまざまな航空機から、米国内外で配備された実績がある。量産はイギリスを拠点とし、AS9100認証を取得したSilent Arrowの製造パートナーであるThe MEL Groupが主導している。
また、Airbus DS Airborne Solutions GmbHもSilent Arrowと提携し、GD-2000の重貨物輸送UASプラットフォームを欧州市場に向けて販売・サポートしている。
GD-2000が動力のないグライダーであるのに対し、新型のCLS-200は革新的な推進ユニットとプロペラシステムを活用することで、6倍の距離を移動可能となる。この推進システムは低コストで、貨物ドローン全体を使い捨て可能にしている。さらに、空中投下可能なだけでなく、未舗装地、艦船、その他の発進地点から地上離陸する能力も備えている。
Silent Arrowの創設者兼CEOであるチップ・イエーツ氏は次のようにコメントしている。
イエーツ氏:Silent Arrowの戦闘員向けの提供価値を拡大するため、この競争型Direct to Phase II契約を授与していただいた米空軍、AFRL、および顧客とエンドユーザーの組織に感謝します。オレゴン州ペンドルトンの施設で行われる飛行試験では、UH-1Hヘリコプターから5機をロングラインで空中投下し、6機目を空軍に引き渡して直接評価を受ける予定です。このプロセスが非常にエキサイティングなものになるでしょう。
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