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二宮町ラディアン周辺整備 2030年度末に完成 3つの施設に行政機能集約

タウンニュース

ラディアン周辺のイメージ図(安井建築設計事務所提供)

二宮町は6月20日、町生涯学習センターラディアン周辺に新庁舎や福祉会館などの行政施設を集約させる計画について概要を発表した。総事業費は56億3千万円、全体の完成は2030年度末となる見込み。

現庁舎の耐震不足、老朽化に伴い建替えられる新庁舎は、現在の果樹公園の用地を神奈川県から購入し建設する。主な執務機能や議会機能を中心とした北棟、子どもの発達などに関する相談機能、こども家庭センターの一部を集約した南棟に分かれる。27年度末の完成を目指し、28年度から庁舎機能の移転に入る。

開館から24年が経過したラディアンは、図書館やホールなどの機能を保ちつつ「人が中心の新たな交流拠点」として改修する。現在設置されているガラス張りの壁を撤去し、施設全体を図書館として設える。コワーキングスペースのほか、児童・幼児の書架スペースも設置する。28年度から供用開始予定。

社会福祉協議会や町民活動サポートセンターなどが集約される(仮称)福祉会館は、数年前に町が購入したホテル跡地に建設される。談話室を設け、集団がん検診などのこれまで保健センターが担ってきた機能を移転する。完成は2030年度末を予定。

町は今年度中に新庁舎の実施設計に入る。果樹公園の不動産購入などに関わる県との協議が終了しだい、補正予算を議会に上程するという。

3施設の整備に関わる概算事業費は56億3千万円。国や県の補助金のほか、一般財源、各基金、地方債でまかなう。

町は7月1日〜31日にパブリックコメントを実施するほか、町内5カ所で村田邦子町長が説明する「まちづくり移動町長室」、職員が事業についての質問に答える「オープンハウス」(7月20日・21日、ラディアン)も行う予定。

同事業を巡っては、果樹公園を新庁舎用地とすることに対し、6月議会に撤回や検証を求める陳情が2件提出され、賛成少数で不採択となった。

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