西湖ボート釣りでヒメマス21尾にワカサギ102尾をキャッチ【山梨】シーズン本格化に期待
10月7日(月)、山梨県富士河口湖町にある西湖へ出かけた。同湖は春シーズンと秋シーズンの2回に分けて、ヒメマスとワカサギが解禁される。秋田県田沢湖で絶滅とされるクニマスが発見されたことでも知られ、ブラックバスやヘラでも人気の釣り場だ。
今シーズンは10月1日(火)に解禁され、年内は釣りが楽しめる。釣況としては、ヒメマスはかなり渋いが釣れれば型がいいとのこと。ワカサギは当歳魚を中心に良型まじりで好調に釣れている模様だ。
西湖ヒメマス狙いのタックル
釣行当日は、東岸にあるボート店でローボートを借りて出舟。まずは、ヒメマスを狙って湖を右回りに湖央へと漕いでいく。
ヒメマスは回遊魚である。魚探の反応より、実績のある場所で回遊待ちに狙いを絞って仕掛けを下ろす。竿はキス用船竿。仕掛けはアジサビキ仕掛けの5号6本仕掛けに、ナス型オモリ15号。エサは、イクラと紅サシの交互付けとした。
朝イチにヒメマスキャッチ
まずは水面下18m、20m、22mに仕掛けを下ろして様子をみる。しばらく反応はなかったが、魚探に18mのタナに反応が出た。そこで22mに下ろした竿を17mにタナ合わせをおこない様子をみる。
すると、その竿のテンションがなくなった。ヒメマスが食い上げた反応だ。軽くアワセを入れてから巻き上げると、21cmのヒメマスが姿を見せた。続けて、水面下18mのタナに下ろした竿にも反応があった。軽くアワセを入れたあと、20mに下ろしている竿を18mまで上げてからアタリのあった仕掛けを回収すると、24cmと26cm本命の2点掛け。続けて、20mに下ろした3本目の竿にも横走りするアタリ。これも18cm、21cmの2点掛け。食いが渋いとの前評判に反して、朝から順調に5尾を手中に収めることができた。
トローリングに切り替えて拾い釣り
しかし、釣れたのはここまで。30分以上アタリがなくなったので、次はロープを外してウィンドトローリングに切り替える。オモリを30号と重くして、タナを水面下16m、18m、20mに設定して、風任せにボートを流していく。魚探を見ながら、反応があればタナを調整して様子を見る。150~200mほど流されたところで風上へボートを漕いで、再び風に任せて流していく。この繰り返しで、ポツポツと釣れてくる。
重要なのは、魚探のチェックとタナ合わせ。エサもこまめにチェックして替えていく。エンジン船やエレキのほうが効率はいいが、ローボートでもウィンドトローリングは可能だ。11時すぎまで釣りを続け、16~28.5cmを21尾。
午後からはワカサギ狙い
早めの昼食をとり、午後は浅場に移動してワカサギを狙ってみる。西湖のワカサギは、デカサギで有名だ。
物御堂沖の水深10mほどの場所にアンカリングして、電動リールで探ってみる。魚探には底から底上3mまでのタナには濃い魚影が映っている。仕掛けを下ろすと、すぐに小気味いいアタリ。少し待って仕掛けを回収すると、10cm前後のワカサギが5点掛けで釣れてきた。
その後アタリが遠のいても、10分ほどで次の群れが回ってきてポツポツと釣れる。爆釣とはいかないもののコンスタントに釣れて、帰港時間を考え14時半に納竿した。ワカサギの釣果は2時間ほどで、6~11cmを102尾。10cm前後が中心で良型がそろった。
今シーズンはワカサギの期待大?
今シーズンの西湖は、ヒメマスはやや厳しいもののワカサギは好調。サイズもまずまずの釣況。釣った感じでは、一日釣ってヒメマスは制限尾数いけるかどうかだが、ワカサギは5束以上の釣果が上がりそうな感じ。
晴れていれば、雄大な富士山を見られる。季節が進めば、雪を冠した富士山を眺めながらの釣りが楽しめる。姫さま、若さまに会いに、西湖を訪れてみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年10月25日号に掲載された記事を再編集したものになります。