Skydio、ワイヤレスおよび接続機能のアップグレードを発表。Skydio X10の接続性が向上
Skydioは、最新ドローン「Skydio X10」の接続性を向上させ、新しいユースケースを実現するための新製品と既存製品の改良を発表した
Skydio Connect Fusionは、無線範囲内ではポイントツーポイント接続を使用してSkydio X10への継続的な接続を提供し、無線範囲外ではセルラー接続にシームレスに移行する
従来のポイントツーポイント接続は本質的に制限がある
誰でも、ドローンが提供できるリアルタイムの情報のメリットを認識している。たとえば公共安全機関は、コミュニティの保護と奉仕のために何年もドローンを使用している。
従来の目視内でドローン操作を使用した成功事例は数多くありますが、これらの初期のシステムは、平坦な田舎の環境で数マイルの範囲を達成できるポイントツーポイントの無線接続に依存しており建物、丘、木などの障害物が邪魔になると簡単に接続が失われた。
大規模ドローンファーストレスポンダー（DFR）イニシアチブの複雑なニーズ（ドローンを低空飛行させて建物の背後を飛行させたり、角を覗いたり、森を抜けたり、町中を何マイルもかけて対象を追跡したり、さらには山の尾根を越えたりすることなど）は、最高のポイントツーポイントソリューションでも対応できない。
Skydio Connect SLは、Skydio X10で使用されるポイントツーポイント接続テクノロジーで、コントローラーをドローンに接続してデータストリームやコマンドと制御する。この世代のConnect SLは以前の世代よりも優れているが、まだ制限がある。通常、見通し線が必要であり、物理法則（およびFCC規制）に基づいて信号の強度が制限される。
ドローン世界初のマルチモーダル接続ソリューション
Skydio Connect Fusionは、モジュラーポイントツーポイント無線システムと5GおよびLTEセルラーネットワークをシームレスに組み合わせることでこの問題を解決し、史上初の真の都市全体のドローン接続ソリューションを実現する。
Skydio X10は、5Gセルラーを内蔵した初の量産型小型ドローンだ。そのアーキテクチャの一部として、さまざまな種類のネットワークテクノロジーを深く融合するための経路を作成した。
現在、これらの経路を構築しているため、Skydio X10はマルチリンク操作を使用して、ミッションのどの時点でも最適な接続ネットワークオプションを利用できる。セルラーサービスが弱い可能性のある郡の郊外で行方不明のハイカーを捜索している場合でも、見通し接続が限られている密集した都市部で容疑者を探している場合でも、Skydio Connect Fusionは、コミュニティを保護し、コミュニティに奉仕するために必要な接続を提供する。
Skydio Connect Fusionは段階的に導入され、初期機能は2024年後半に利用可能になる予定だ。すでにSkydio Connect 5Gを使用しているSkydioのユーザーは、利用可能になると追加料金なしで自動的にSkydio Connect Fusionにアップグレードされる。
Skydio Connect Fusionに加えて、追加のクラウドソフトウェアを購入することなく、Skydio X10用コントローラーからエッジでFusionの範囲拡張機能を利用できる新しい製品も開発している。
5G対応のSkydio X10を所有しており、まだSkydio Connect 5Gを購入していない米国のSkydioの顧客は、リリース時にFusionの無料トライアルにアクセスできる。
公共安全機関は、DFRプログラムを実現するために、サービスを提供するあらゆる場所でシームレスなカバレッジが必要だ。Skydio Connect Fusionは、まさにそれを実現するために構築されているという。
建物が密集した都市環境の中心発射地点から往復約4マイルのSkydio X10飛行を使用したSkydio Connect Fusionの最近のテスト結果
Skydio Connect SLとConnect 5Gを改善するためのさらなるアップデート
Connect SLとConnect 5Gのシームレスな融合に加えて、Skydioは既存の接続機能の改善に懸命に取り組んできた。今後の予定は、以下の通り：
複数のキャリアの冗長性と緊急対応者ネットワーク。現在、Skydio Connect 5GはT-Mobileネットワークで利用可能だ。T-Mobileは素晴らしいパートナーであり、Skydioは複数のクライアントと協力して、緊急対応者専用のネットワークであるT-Mobileのワイヤレス優先サービスに接続できるように取り組んできた。冗長性はユーザーにとっても重要であり、まもなく米国と日本のすべての主要キャリアのサポート（緊急対応者の優先ネットワークを含む）を提供する予定。調達を簡素化するために、Skydioはモバイルキャリアと連携して効果的なドローンデータ・プランの作成を支援しており、ユーザーは自分の好みのキャリアとプランを簡単に選択できる。動的チャンネル選択。Skydio X10は、飛行中に自動的に利用可能な最適なチャンネルに動的に切り替えるできる。Skydio X10Dで初めて導入されたこの機能は、Skydio X10無線機能を活用して、無線の実行中にバックグラウンドでRF環境をスキャンし、利用可能な最適なチャンネルに動的に移動する。これにより、ポイントツーポイント無線で飛行するときに、より信頼性の高い接続、より広い範囲、およびより優れたビデオ品質が得られる。弱い接続をインテリジェントに処理する。Skydioは、利用可能な無線接続を考慮して、ビデオとデータストリームの管理方法をさらにスマート化していくという。帯域幅が不足してビデオが送信されていない場合でも、無線リンクが利用できる限りドローンとの通信が維持される。これにより、重要なミッションを続行でき、真のユビキタスカバレッジが実現できる。
新しいSkydio Connectアクセスポイントは、必要な場所ならどこにでも接続できる
多くの場合、無線機を設置するのに最適な場所は、オペレーターやドックなどの他の制御装置から少し離れた場所だ。たとえば、現代の戦場ではオペレーターは携帯電話に頼ることができず、送信機から遠く離れる必要がある。
ウクライナほどこの傾向が顕著な国はない。ウクライナでは、ドローンのオペレーターは敵の攻撃から身を守るために、自分の位置とドローンの位置をできるだけ離そうとする。無線信号は敵に検知され、位置が明らかになることがあるからだ。オペレーターがその場所にいると、直接危険にさらされることになるという。
Skydio Connectアクセスポイントは、このニーズに対応する。アクセスポイントは、Skydio X10およびSkydio X10Dに接続して信号をブロードキャストする専用の無線ユニットだ。
イーサネットバックホールを使用すると、アクセスポイントをローカル ネットワーク、長い有線接続を介したコントローラー、さらにはコマンドと制御およびデータストリーミング用の Starlinkに接続できる。アクセスポイントは、ミッションの種類に応じてさまざまなアンテナをサポートする。
Skydio Connectアクセスポイントは、携帯電話の接続が弱い都市や地域全体でネットワークカバレッジを拡大し、Skydio X10の範囲をさらに拡大する役割も果たす。
Skydio Connectアクセスポイント
Skydio Connectアクセスポイントはすでにウクライナを含む各地でテストされており、来年初めに一般公開される予定だ。
Skydio Autonomyは、最も厳しい状況でも接続性を確保する
完璧な接続ソリューションは存在しないが、SkydioのAIと自律機能は、これらの課題に対処できる。
将来的には、Skydio Autonomyは接続の問題が発生するたびに再接続できるように取り組むという。たとえば、携帯電話の電波が届きにくいエリアに飛行した場合、Skydio Autonomyは信号を回復してミッションを再開できるように経路を戻す。
さらに、Skydio Autonomyは、エリアのカバレッジ状況に基づいてインテリジェントに動作することができる。自律飛行ミッション（例:911通報の場所への飛行）では、既知のカバレッジの問題があるエリアを回避するために飛行経路を調整する。手動操縦ミッションでは、既知のカバレッジの問題があるエリアをパイロットに通知し、回避すべき経路を推奨するという。
Skydioは決して止まらない
Skydioは、ドローンがいつでも必要なときに必要な情報をキャプチャして適切な人に届けられる世界という共通のビジョンを共有している。Skydio Connectはこのビジョンの実現に不可欠だ。上記の製品は、このビジョンの実現に一歩近づくものであり、Skydioは引き続き迅速な学習、反復、革新を続けていくとしている。
※日本での展開は未定
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