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三浦学苑出口選手 甲子園の土踏んだ軟式球児

タウンニュース

変化球で打者をかわす投球スタイル。甲子園のマウンドで持ち味を披露(=同校軟式野球部提供)

高校球児の夢舞台である甲子園球場のグラウンドに、三浦学苑高校軟式野球部の出口未來選手(3年)が立った。5月5日に初めて開かれた「全国高校軟式野球選手権大会70回記念春の軟式交流試合in甲子園」に東日本選抜チームのメンバーとして出場。先発のマウンドを堂々と務めた。

少子化の影響を受けて加盟校と部員の減少に直面している高校軟式野球部の復権をめざして企画された新しい試み。昨秋の関東大会の優勝投手である出口選手は2回戦・準決勝、決勝を無失点で抑えた結果などが評価され、東西で25人ずつ選抜されたチームの一員に招聘された。

高校進学時に私学の硬式野球部から誘いを受けるほどの名選手だったが、「飛距離の出ない軟式ボールは、力ではなく技で相手と勝負できる」と軟式野球部のある三浦学苑を選択。独自のプレイスタイルに磨きをかけてきた。

高校軟式野球の頂点は、毎年夏に兵庫県明石市の明石トーカロ球場で開かれる全国大会。三浦学苑はここ数年、あと一歩のところで出場を逃しており、出口選手もチームメイトと”最後の夏”を強く意識して練習に励む日々を送っている。そうした中で得た想像だにしなかった機会。「嬉しさに震えた」と本人。硬式野球部の部員らから羨ましがられたという。

合同練習と試合を通じて全国のトップレベルの選手と交流を図った出口選手。春季大会で関東大会出場を決めているなどチームも本人も上り調子。最高到達点をめざして「夏まで一気に駆け抜ける」と力を込めた。

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