猫の緊急時に役立つ『5つの連絡先』いざというときのために覚えておきたい「110番」的存在
「体調に異変を感じたとき」の2つの連絡先
1.かかりつけの病院
動物病院の診療時間内であれば、まずは「かかりつけの病院」で受診しましょう。
基本的には、どんな些細な症状であっても受診することをオススメします。
特に、明らかにぐったりしているときや、苦しそうに呼吸をしているときは、緊急性が高いため、速やかに対応してください。
また、食欲不振が続いてるような場合も例外ではありません。
病院によって対応状況は異なりますが、もしも猫を動かすことが躊躇(ちゅうちょ)されるほどの容態であれば、往診をお願いすることも検討してください。
2.救急動物病院
診療時間外といった理由から、かかりつけの病院と連絡が取れないといった状況が考えられます。
その場合は「救急動物病院」にSOSを出してください。
救急動物病院も細かく言えば、夜間のみや24時間対応に分かれていますので、いくつか候補をピックアップしておきましょう。
遠方に外出しているときに予期せぬ事態が起きた場合には「全国夜間救急動物病院検索サイト」といったサイトを活用するのも有効的です。
多くの救急動物病院では、診療後も継続した対応が必要となれば、かかりつけの獣医さんに引き継ぎを行う体制をとっています。
「迷子になったとき」や「虐待を目撃したとき」の3つの連絡先
3.警察
迷子の猫も「遺失物」と呼ばれる落とし物などと同類になります。
このため「警察」や、この後に紹介する「保健所」「動物愛護センター」に適切な届け出を行う必要があります。
届け出を行わないと、猫の所有権が保護した人に知らぬ間に移行されるリスクもありますので、十分注意してください。
警察署の個別の電話番号にかけてもよいですが「#9110」を利用すると、自動的に最寄りの警察署につながります。
虐待を目撃した際も、警察にいち早く連絡を取りましょう。
猫の命の一刻を争うような緊急性のあるもの(殴る・蹴るといった暴力行為など)は「110」に通報してください。
4.保健所
「保健所」も、いざというときに役立つ連絡先のひとつになります。
一般的に保健所は、動物愛護センターに引き渡す前の一時的な保護をする役割を担っています。
最近では、保護した動物の情報をホームページ上に公開している保健所も多いので、併せて活用しましょう。
もし見知らぬ猫を保護した場合は、猫の状態や仕草を注意深く観察することで、迷子の猫かどうかが判断できる場合もあります。
帰りを待ちわびている飼い主さんがいる可能性も想定して、最良の対応を心がけましょう。
5.動物愛護センター
その名のとおり、動物愛護に関する全般の業務を担っているのが「動物愛護センター」です。
2024年に北海道に開所されたことで、ようやく47都道府県に設置が完了しました。
迷い猫が保護されている情報は、保健所と同様に、ホームページ上で確認することが可能です。
いなくなった愛猫が見つかった際には、速やかに返還手続きを行いましょう。
猫の返還には、猫を連れて帰るためのキャリーバッグや、飼い主さんの身分証明書が必要になりますが、詳しくは施設にご確認ください。
猫の捜索には「ペット探偵」も有効
最近では、TVの動物バラエティ番組などでも、ペット探偵の活躍を見る機会が増えてきました。
事業を行っている数はそれほど多いとは言えませんが、出張での迷子捜索に対応していることもあります。
ペット探偵の相場は決して安くはありませんが、命はお金にかえられないものです。
実績や口コミを参考にしながら検討してみるのもよいでしょう。
また、ペット探偵の対応範囲は「捜索活動」が中心であり、あくまでも関係機関への届け出や連絡対応などは、飼い主さんの義務となります。
飼い主さん自身が率先して行動し、迷子のチラシ貼りやSNSの発信などにも力を入れましょう。
まとめ
猫の体調の急変や迷子、虐待の目撃などは、そのままにしておけない緊急事態です。
いざというときに落ち着いて対応できるように、今回ご紹介した5つの連絡先は、事前に確認しておきましょう。
ときには民間のペット探偵に協力を仰ぐのも有効的です。
他の飼い主さんからのSOSや虐待などの情報も、決して他人事ではありません。
猫が健やかに暮らせる社会を守り、共に助け合っていきましょう。