「祝い歌」、覚えている方いませんか?口承文芸学研究者の米屋陽一さん(市川市在住)
1934年11月3日、4町村(市川町・八幡町・中山町・国分村)が合併し誕生した市川市。
この日、市中心部ではちょうちん行列が行われ、八幡尋常高等小学校(市川市立八幡小学校)の児童たちも参列していました。
そこで合唱していたのが「祝い歌」。
「祝い歌」、覚えている方いませんか?
日本民話の会元会長で、口承文芸学研究者の米屋陽一さんはこの歌の由来や歌詞について調べています。
知らずの森に
そびゆる庁舎は
我が市川の
いしずえぞ
歌えや歌え
声高らかに
かがやく市川
市川市
米屋さんが祝い歌を知ったのは、市川市在住98歳の松丸貴美子さんと知り合ったことから。
当時、小学3年生だった松丸さんは歌に合わせて市役所前から行進したこと、歌詞には「手児奈様や真間山も出てきて、3、4番くらいまであった」ことを記憶していました。
しかし、覚えているのは1番のみ。
米屋さんは「歌が4番まであるなら歌詞には統合した4地区の名所などが入っていたのでは」と考えます。
「冊子としてまとめたい。祝い歌について何かご存じの方がいらっしゃれば教えていただきたい」と呼び掛けます。
民話・伝承の魅力を伝え続けて
大学時代、伝承文学研究サークルで訪れた東北の地で伝承の力に魅せられた米屋さん。
「歴史上の人物がつい昨日やって来たというようにお年寄りたちが話すのを聞いて感動の連続だった」
45年間、市川の中学・高校で国語、國學院大學で「口承文芸」を講義。
現在では気軽に受けられる講座を開催。
民話・伝承の魅力を発信し続けています。
※「祝い歌」の情報はこちらへ
メール/aurinkoy@gmail.com
米屋陽一さんの講座
『遠野物語』を読む
日時/10月8日(火)午後2時30分~午後4時
場所/スペースにわにわ
住所/千葉県市川市菅野1-1-23
電話番号/047-369-7522 スペースにわにわ