防火への誓い新た 厚木市で消防出初め式
消防隊員らの士気高揚と市民の防火意識高揚に向け、厚木市消防本部が1月12日、消防出初め式を荻野運動公園で開催した。消防職員や団員など620人が参加し、はしご乗りや消防車両の分列行進、一斉放水などで観客らを楽しませた。
出席した山口貴裕市長は、昨年8月に市内で発生した震度5弱の地震や台風被害にふれ、「皆さんは日ごろから昼夜問わず、市民の安心・安全のために職務を遂行していただいている。災害から命と暮らし、そして笑顔を守り抜くために、今後もご協力いただきたい」とあいさつした。
消防団員や分団の功労者表彰に続く消防演技では、古式消防保存会が「まとい振り込み」や「はしご乗り」などの妙技を披露。荻野中学校吹奏楽部の演奏に合わせてポンプ車や救急車、拠点機能形成車など47台の消防車両が行進したほか、消防団と職員による訓練も行われた。
フィナーレを飾る消防団員の一斉放水では、ホースから赤や黄、青など8色の水柱が噴き上がり、観客から大きな拍手が送られた。
同本部では、冬場に起きやすい火災の予防や増加する救急件数に伴う救急車の適正利用を呼びかけていく。