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今週末(5月23日~)日本のテレビで放送「激動の時代」を描いた韓国映画4選

Danmee

韓国映画『JSA』主演イ・ヨンエ ©Danmee

韓国映画といえば、リアリティー溢れる演出やストーリーが魅力の1つ。

完全な創造物も多いが、なかには本国の歴史をベースにした作品も。残っている資料などを調べて作られていることがほとんどで、韓国では、当時にタイムスリップしたかのようだとの声が上がることも。単なる歴史の1ページだと通り過ぎることのできない、生々しさが魅力だ。

特に近代史が注目を浴びる傾向にあり、生きるだけでも大変な、まだ国が揺らいでいた時代を背景に、強い信念や志を持った者たちの熱い想いが伝わってくる物語は心を打つものが。

史実を背景にしながら、新たな解釈を加えたり、ドラマチックに脚色をしたりするなど、エンターテインメント性の面でも優れている。日本人にとっては、あまり馴染みのない他国の歴史を覗くことに魅力を感じる人もいるだろう。

そこで本記事では、今週末に日本のテレビで放送される予定の、韓国激動の時代を描いた韓国映画を4つ紹介する。

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光州5・18 (2007)

『光州5・18』は、1980年5月18日から10日間、韓国の光州市を中心に起きた、市民による軍事政権への民主化要求運動“5・18事件”を題材にした物語。ある兄弟の悲劇をメインに、同事件がいかに悲惨なものであったのかを観る者に痛感させる。

“5・18事件”を扱った映画のなかでは、群を抜いて描写がリアルだとの評価を得た作品で、スリリングな展開やヒューマン要素まで盛り込まれ、歴史を知らなくてもあっという間に引き込まれること間違いなし。

厳戒軍が市民を無慈悲に鎮圧する様や、市民の葛藤や絶望、主人公の兄弟の涙なしには観ることができないエピソードが大きな見どころだ。

●キャスト:キム・サンギョン、アン・ソンギ、イ・ヨウォン、イ・ジュンギ、パク・チョルミン 他
●日本放送情報:WOWOWシネマ/2025年5月24日(土) 午前4:50
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

JSA (2000)

『JSA』は、共同警備区域(JSA)内で起こった銃撃事件を中心に、南北の兵士たちの人間的交流と悲劇を描いたサスペンス。ソン・ガンホをはじめイ・ビョンホンやイ・ヨンエなど錚々たる役者陣がキャストに名を連ね、韓国映画界を誇る巨匠パク・チャヌク監督がメガホンをとった作品だ。

約25年前に韓国で公開された映画だが、いまだ語り継がれる名作の1つで、北朝鮮の兵士と韓国の兵士の間に秘密の友情が芽生えるのが物語の核。ひょんなことをきっかけに言葉を交わすようになり少しずつ親しくなっていく様は、観る者に様々なメッセージを届ける。

冷戦状態が続いている南北関係に対するイメージを、覆すようなストーリーになっている。

●キャスト:ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、イ・ヨンエ、キム・テウ、シン・ハギュン 他
●日本放送情報:アジアドラマチックTV/2025年5月25日(土) 24:40
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

KCIA 南山の部長たち (2020)

『KCIA 南山の部長たち』は、1979年10月26日に起こった“10・26”事件をモチーフに描かれたサスペンスミステリー。アメリカで開かれた聴聞会から韓国中央情報部(KCIA)の部長による、パク・ジョンヒ大統領暗殺事件が発生するまでの40日間に脚色を加えた作品だ。

部長たちの行跡とその裏側が描かれ、まるで歴史的事件を目の当たりにしているかのような緊張感が、観る者の好奇心を刺激する。

またその過程で、権力を握る者たちの心の変化と、もつれにもつれる忠誠心、裏切り、不信を繊細に描いているのも大きな見どころ。イ・ビョンホンやイ・ソンミン、クァク・ドウォン、イ・ヒジュンなど実力派俳優たちの熱演と相まって、一瞬も目を離せない展開が待っている。

●キャスト:イ・ビョンホン、イ・ソンミン、クァク・ドウォン、イ・ヒジュン、キム・ソジン 他
●日本放送情報:WOWOWシネマ/2025年5月25日(日) 午前4:00
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

ソウルの春 (2023)

『ソウルの春』は、観客動員数1000万人越えを果たしたノワールスリラー。1979年12月12日にこの世を去ったパク・ジョンヒ大統領の暗殺をきっかけに民主化運動が盛り上がり、12月にクーデターを起こした反乱軍と、それに抵抗する鎮圧軍の対立を描いた実話ベースの物語だ。

前出の『KCIA 南山の部長たち』の後に視聴すれば、“10・26”事件以後の韓国の歴史にどっぷり浸れるだろう。

フィクションも盛り込んでいるが、歴史的事実を鮮やかに再現しており、軍内部の複雑な権力争いと葛藤を描写したシーンをはじめ、陰謀や裏切りなど政治的描写は臨場感抜群。現在の韓国の形へと繋がっているであろう出来事が目の前に広がるストーリーで、民主主義の重要性と権力の乱用に警告を鳴らしている。

●キャスト:ファン・ジョンミン、チョン・ウソン、イ・ソンミン、パク・ヘジュン、キム・ソンギュン 他
●日本放送情報:WOWOWシネマ/2025年5月25日(日) 午前6:00
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

(ライター/西谷瀬里)

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