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冬の暖房、設定温度の正解は何度?電気代を抑えるカンタン節約術

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寒くなる冬に欠かせないエアコンの「暖房」。実は冷房よりも電気代が高くなりやすいことをご存知でしょうか。みなさんは暖房の温度を何度に設定していますか?節約を意識せずに使っていると電気代が高額になる可能性があります。今回は、電気代を節約しながら賢く暖房を使う方法を紹介していきます。

「冷房」より「暖房」の電気代が高くなりやすい原因とは

【画像出典元】「iStock.com/LightFieldStudios」

エアコンは、暖房モードの方が冷房モードよりも電気料金が高くなりやすいです。この理由には、夏と冬の「温度差」が関係しています。例えば、設定温度を25℃にした場合でも、夏と冬では事情が異なってきます。

<25℃で設定した場合の温度差>

冷房25℃の場合・・・夏場の最高気温は高くとも40℃前後のため、仮に室外温度を40℃とした場合、室内温度との温度差は15℃

暖房25℃の場合・・・冬場の最低気温は氷点下0℃を切ることもあり、仮に室外温度を0℃とした場合、室内温度との温度差は25℃

このように夏よりも冬の方が外気温との温度差が大きく、設定温度に合わせるための消費電力が増えるため、結果的に電気代が高くなりやすいのです。

暖房の設定温度は「20℃」が推奨

【画像出典元】「iStock.com/SasinParaksa」

環境省が推奨する暖房の設定温度の目安は、「20℃」です。暖房時の設定温度を1℃低くするだけでも約10%もの消費電力削減となり、さらにはCO2発生も削減され、地球温暖化防止につながります。

寒い冬場は25℃、26℃とついつい設定温度を高くしがちですが、後述する節約術で工夫すれば20℃でも十分に暖かく過ごせます。特段理由がない限りは、環境省が推奨する20℃に設定するのがよいでしょう。

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暖房の節約術:「簡単今すぐできる編」3つ

暖房の設定を少し工夫するだけで電気料金を減らすことができます。まずは今すぐ簡単にできるものを3つ紹介します。

運転モードは「自動運転」に設定

暖房の運転モードは、「弱・中・強・自動運転」で選択できる機種が多いです。

一見「弱モード」の方が省エネに思えますが、弱モードでは設定温度まで到達するのに時間がかかり、電気代も余計にかかってしまうことがあります。

「自動運転モード」であれば、設定温度に到達するまでは最大運転となり、設定温度になってからは弱運転や送風運転に自動で切り替わります。エアコン側が最も効率の良い動作を自動で行ってくれるので、電力の節約につながります。

風向きは「下向き」に設定

暖かい空気は室内の上部に、冷たい空気は室内の下部に溜まりやすい性質があります。この性質を利用し、暖房時の風向きを「下向き」に設定したほうが効率よく室内を暖めることができます。

さらに、「空気清浄機」や「サーキュレーター」を設置し、上部に溜まりやすい暖かい空気を循環させることで、より効率的に室内を暖められます。

『空気清浄機を使って、足元の温度を約2℃上げられた』という、ダイキン工業株式会社の検証データもあります。

ダイキン工業株式会社 空気清浄機の検証

短時間で電源をON・OFFするよりも「つけっぱなし」がよい

「部屋が温まったので、節約のために暖房を少しの間切ろう」、「ちょっと近所のコンビニにいくので暖房を切ろう」といったような、電源のON・OFFを繰り返していると、逆に電気代がかかってしまうことがあります。

30分程度の短時間であれば、スイッチを切らず、つけっぱなしにした方が節電につなげやすくなります。*

*『30分間隔で「こまめに入り切り」するよりも「つけっぱなし」にした方が電気代が安くなる』という、ダイキン工業株式会社の検証データもあります。

ダイキン工業株式会社 暖房の「つけっぱなし」の検証

暖房の節約術:「上級編」3つ

続いて、こちらは少々手間が掛かりますができればやっておきたい節約術を、3つ紹介していきます。


エアコンの「フィルター」を定期的に掃除する

エアコン本体前面にある「フィルター」が汚れていると余計な電力を使用するので、定期的に掃除することが節電につながります。目安としては「2週間に1度」掃除できるとベストです。

フィルターを掃除することで、冷房時には約4%、暖房時には約6%の消費電力の削減になるとの環境庁の調査結果もあります。

環境庁 COOL CHOICE

【画像出典元】「iStock.com/Kira-Yan」

「室外機」も掃除しておく

屋外に設置されている「室外機」も、汚れていたり、周囲が物で塞がれていたりすると余計な電力を使用してしまいます。室外機はフィルターのように頻繁に掃除する必要はありませんが、冬にエアコンを使いはじめるタイミングで一度掃除しておくのがよいでしょう。

<室外機の掃除方法>
・室外機の表面や裏面に付着した汚れやほこりを、雑巾などで拭きとる
・室外機下面にある「水抜き穴」に詰まったゴミを取り除く
・室外機の「ファン」の前を塞いでいる、枯れ木やゴミなどを片付ける
・「雪」も室外機を塞いだり吸いこまれて効率を落とす原因となるため、降雪の多い地方では雪対策を行っておく(防雪ネットを張るなど)

【画像出典元】「iStock.com/onepony」

窓ガラスに「断熱対策」をする

窓やドアなどに「断熱対策」をすると、外気の侵入を防ぎ、室内の暖かい空気が外に逃げにくくなりますので、エアコンの設定温度を上げなくとも暖かい部屋を保つことができます。断熱対策としては、次のようなものが挙げられます。

<断熱対策の例>
・カーテンを閉める
・カーテンを「厚手のカーテン」や「断熱カーテン」にする
・窓やドア付近に「断熱ボード」を立てかける
・窓ガラスに「断熱フィルム」や「断熱シート」を張る
・窓ガラスを「断熱ガラス」や「複層ガラス」に取り換える など

室内外の冷気や熱の約50%は窓から流出していくといわれているので、窓の断熱対策は効果的です。

驚愕の事実!実は最も電気代が高い家電は○○な冷蔵庫だった!

以上、暖房の節約術をご紹介しました。暖房は冷房よりも電気の消費が大きいですが、日ごろから節電対策を行えば、ある程度出費を抑えることが可能です。今回紹介した「自動運転にする」、「風向きを下向きにする」などの簡単な設定だけでも効果があるので、今年の冬はぜひ試してみて下さい。

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