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ドバイで開いたプロの扉 四日市出身サッカー選手 向満希人さん

YOUよっかいち

デビュー戦でプレーする向さん(本人提供)

 四日市出身のサッカー選手、向満希人(みきと)さん(19)が、今季、中東のアラブ首長国連邦(UAE)の3部のサッカーチーム「フルサン・ヒスパニア」(本拠地・ドバイ)でプロデビューした。幾つかの遠回りも経てかなえたプロの夢。デビュー戦で初ゴールを決めるなど活躍中だ。めざすのはさらに上。欧州チームとの契約や日本代表入りを目標に全力を傾ける。

 昨年9月のデビュー戦。向選手はいきなり、開始1分で先制点を決めた。クロスを予測して飛び出し、ヘディングで決めた。「絶対に決める」。強い気持ちで押し込んだ。

 チームは、スペインのレアル・マドリードで活躍し、スペイン代表DFでもあったミチェル・サルガドさん(49)がオーナーで、注目を集めている。向さんのポジションはサイドハーフで、左右どちらでもパンチ力のあるシュートが打てるのが持ち味だ。最近は、負傷したサイドバックに代わって4試合連続スタメンでサイドバックを任され、プレーの幅を広げている。

 納得できるプレーをするため、大切にするのはフィジカルやメンタルを整えること。食事は日本人の調理師が作るメニューで、オフの日は一緒に住む日本人とサウナやプールに行き、リラックスを心がけている。

 4歳でサッカーを始めた。小学生の時、サルガドさんと日本の企業がスペインで開いた大会に出場、サルガドさんから直接指導を受けた。中学1年の春、「海外でプロになりたい」と、ドバイのサッカースクールに留学した。言葉が分からず、弱気にもなったが、父に励まされ、身振り手振りでチームメイトに話しかけ、乗り越えた。

欧州チームや日本代表 目指し這い上がる

 16歳からはフルサン・ヒスパニアのアカデミーに所属したが、伸び悩み、2年目には監督から「このままでは残れない」とも言われた。落ち込んで帰国し、プロをあきらめることも考えたが、かつての指導者や友達、家族から励まされ、必死で自主練に励み、ドバイでの練習に食らいついた。U16、U18ドバイリーグで優勝。U18カップ戦では得点王に輝いた。

 スペインに渡り、アマチュアチームに1年半所属。U19とセカンドチーム(スペイン6部)の2種登録で頑張った。しかし、スペインでのプロ契約はかなわず、家族を安心させるため、まずはプロになろうと、ドバイでの契約を選択した。

「家族や周りの人の支えがなければ、今の環境でサッカーはできなかった。感謝を忘れず、恩返しができるよう、必ず結果を出して這い上がっていく」。向さんの決意だ。

【チームでの集合写真(前列左から2番目が向井さん)】

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