シニア犬に『腸活』が欠かせない理由3つ 腸内環境が乱れているサインや危険性、改善方法まで解説
シニア犬に腸活が欠かせない理由
筆者の愛犬たち(現在13歳)も、9歳のときから腸活をしています。腸活を始めたきっかけは、急な便秘や下痢をしやすくなったことです。
シニア犬になると、体調に変化が起こりやすくなります。便秘や下痢の症状が起こらないときでも、お腹がキュルキュルと鳴ったり、食欲が落ちたりすることがあります。
シニア犬になると、腸内環境が乱れやすくなることがあります。また、体温を調整する機能が低下することによって、体やお腹が冷えやすくなることも原因のひとつです。
愛犬がシニア犬になったら、うんちの色・ニオイ・形・かたさなどをチェックしつつ、健康を維持し続けるための腸活を始めましょう。
1.消化機能の衰えを防ぐため
シニア犬に腸活が欠かせない理由は、消化機能の衰えを防ぐためです。
シニア犬になると、お腹がキュルキュル鳴ったり、便秘や下痢をしたりしやすくなることがあるのですが、これは、加齢と共に消化機能が衰えてしまい、腸内環境が乱れているサインである場合があります。
消化機能の衰えによってお腹に不調があらわれると、食欲が低下します。しっかりごはんを食べることができずにいると、体力が低下します。
十分な栄養を摂ることができず、体力が低下した状態では、感染症などの病気にもかかりやすくなってしまいます。
シニア犬が感染症などの病気にかかると、あっという間に重症化してしまったり、なかなか完治させることができなかったり、お腹の不調だけでは済まされなくなってしまう場合もあります。
愛犬がシニア犬になったら、まずは食事を見直してみましょう。年齢に合った、消化のよいごはんを与えることが大事です。
2.免疫力の低下を防ぐため
シニア犬に腸活が欠かせない理由は、免疫力の低下を防ぐためです。
腸内環境が乱れると、免疫力が低下し、感染症などの病気にかかりやすくなります。シニア犬の免疫力が低下すると、ガンになるリスクも高まります。
体力の衰えから運動することを嫌がるようになることがありますが、10分程度の軽めのお散歩でよいので、体を動かすことで腸の動きも活性化させましょう。
3.栄養の吸収をよくするため
シニア犬に腸活が欠かせない理由は、栄養の吸収をよくするためです。
愛犬の健康と長生きのために、ごはんやおやつなど、食べ物にもこだわっていらっしゃるのではないでしょうか。
元気に長生きしてもらうためにと、不足しがちな栄養をサプリメントから摂取している犬も多くなる年齢です。
しかし、腸内環境が乱れた状態では、摂取した栄養を正常に吸収することができなくなってしまいます。
しっかりごはんを食べていても、サプリメントを飲んでいても、栄養が不足している可能性があるということです。
シニア犬に必要な栄養をしっかり吸収するために、スムーズに吸収するために、まずは腸内環境を整えることが大事です。
腸内環境を乱す原因となる添加物を含んだおやつは買わないようにすること。下痢の原因となる可能性がある乳糖を含んだおやつは買わないようにすること。
このように、愛犬の腸内環境に悪影響を及ぼす可能性の高いものを控えることから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
シニア犬に腸活が欠かせない理由を3つ解説しました。
✔消化機能の衰えを防ぐため
✔免疫力の低下を防ぐため
✔栄養の吸収をよくするため
シニア犬に腸活に大事なことは、年齢に合った消化のよいごはんを与えること、軽めのお散歩で適度に体を動かすこと、腸内環境を乱す食べ物を控えることです。
そして、ストレスの少ない生活を送ることも、シニア犬の腸活に大切なことだと思います。不満やイライラが少なくて済むよう、心穏やかに過ごせる環境づくりをしましょう。
(獣医師監修:葛野宗)