便利だけど使い過ぎが心配...。「キャッシュレス決済」と上手に付き合う“5つのコツ”
ここ数年、クレジットカード・ICカード・コード決済など、キャッシュレス決済をする人が増えています。キャッシュレス決済は、レジでお金を払うとき、お財布から小銭を出したりする手間がかからず、サッと支払いができる、ポイントが貯まる、アプリなどで家計管理ができるなど、メリットがたくさんあります。けれども、その反面、現金が減るという感覚が薄れるため、いくら使ったかわからず、気がついたら使い過ぎてしまうというデメリットも……。 そこで今回は、便利なキャッシュレス決済との上手な使い方についてお伝えしたいと思います。
1.現金支出とキャッシュレス決済をする費目を決める
まずは、どの支出を現金にし、どの支出をキャッシュレス決済にするかを考えましょう。例えば、日常の買い物やランチなどの変動費は現金で、固定費(光熱費や保険料など)はクレジットカードで支払うといった方法です。変動費を現金で支払うことによって、現金が減る感覚がわかるため、使い過ぎを防ぐことができます。
2.キャッシュレス決済の種類を絞る
クレジットカードが何枚もある、コード決済のアプリが携帯にいくつもある、紐づけている口座がいくつもある、引き落し日もバラバラ......。
利用するキャッシュレス決済の種類が多いと、いつ、どの口座から、いくら引き落としになるのか、お金の管理がややこしくなってしまいます。
利用するキャッシュレス決済の種類は3つ程度に絞るようにしましょう。例えば、1枚のクレジットカード、1つのコード決済、1つの電子マネーというように、それぞれのキャッシュレス決済で1種類というようにしておくと、お金の流れがシンプルになり、管理がしやすくなります。また、種類を絞ることで、ポイントもたまりやすくなります。
3.予算を決めて先にチャージする
キャッシュレス決済には、「前払い(プリペイド)」、「即時払い(デビット)」、「後払い(ポストペイ)」の3つの支払い方法があります。使い過ぎが心配な場合は、あらかじめ月の予算を決めて、その分だけ先にチャージするようにしましょう。チャージした金額までしか使えないので、使い過ぎを防ぐことができます。
また、残高が一定の金額以下になると自動的にクレジットカードからチャージされるオートチャージ機能は使わないようにしておきましょう。
4.使った分だけ現金を取っておく
キャッシュレス決済を行ったとき、その分の現金を封筒などに入れておく方法もおすすめです。このようにすることで、使った分だけ現金が減っていく感覚を実感できるので、使い過ぎを防ぐことができます。また、使ったら即座に口座から引き落としされるデビットカードを利用するのも使い過ぎを防ぐことができます。
5.利用明細やアプリなどで利用額を確認する
多くのキャッシュレス決済は、利用先や利用額をオンラインやアプリなどで確認できるようになっています。利用するたびにメールでお知らせが届くような便利な機能もあります。
便利な機能を積極的に活用し、利用状況を定期的に確認する習慣をつけることで、予算オーバーや無駄遣いを防ぐようにしていきたいですね。
まとめ
現金を使わないキャッシュレス決済は、使い過ぎを防ぐなどの工夫をすることで、支払いがスムーズになったり、ポイントが貯まったりと私たちの生活を豊かにしてくれる便利なツールです。上手にキャッシュレス決済と付き合っていきたいですね。
新田真由美/ファイナンシャルプランナー