藤枝MYFC、今季こそJ1昇格なるか!番記者が語る「躍進のポイント」とは…ニュースター誕生に期待!
SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」で、静岡新聞社の藤枝MYFC担当、山本一真記者が、2025シーズン開幕戦の振り返りと今後の展望について話しました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん(2025年2月18日放送)
ヒデ:藤枝の開幕戦、スタジアムには多くのサポーターの皆さんが集結して、雰囲気は良かったと思うんですけど…。
山本:そうですね。本当に最高の雰囲気だったと思います。
ヒデ:でも、悔しい結果になってしまいました。
鬼頭:まず、ホームで行われた今シーズンの開幕戦を振り返ります。昨年のJ2リーグ8位で、藤枝にとってはシーズンダブルを喫していた徳島ヴォルティスと対戦しました。前半、何度も相手ゴールに迫りましたがゴールを決めることができず、0−2で黒星スタートとなりました。
山本:立ち上がりはすごい良かったと思います。プレスも効いてましたし、セカンドボールも回収して、本当に20分あたりで立て続けにビッグチャンスを作りました。ここで決めていれば流れは変わったかなという試合でした。
ヒデ:決して悪い状態ではなかったなかったですよね。「やってくれるだろう」という空気の中で後半8分に失点…。
山本:この失点シーンは、右サイドでのボールロストから、もうあっという間にカウンターで…。崩されての失点ではなかったんですが…。
ヒデ:全体的に見てどういう印象?
山本:本当にこれまでやってきた「ハイプレス・ハイライン」というところは貫いていました。あとは決め切るところですね。キャンプ中から課題とされてきたんですが、チャンスを決めきれない中で、試合巧者の徳島に少ないチャンスをものにされたという印象です。
杉田選手の復活にサポーターも…
ヒデ:そんな中でも、怪我で苦しんできた杉田真彦選手が復活しました。
山本:杉田選手が活躍するかしないかが今年の大きなポイントになるんじゃないかなと僕は思っています。本当に運動量がすごい豊富。須藤監督は今年はショートカウンターをやりたいとずっと言ってるので、その中で中盤でボールを回収して、前につけてくれる杉田選手の存在が今シーズンの大きな鍵になるんじゃないかなと思います。
ヒデ:杉田選手の名前がコールされた時、スタジアムは沸きましたか?
山本:やっぱ違いましたね。皆さん何か思うものがあったんだなと思いました。
ヒデ:杉田選手の調子は?
山本:本当に今年は膝の状態が良いということで、コンディションもかなり上がってる状態ですね。「内容は下を向くようなものではないので、すぐに切り替えていく」と、次の今治戦に視線を向けていました。
鬼頭:須藤監督の試合後のコメントは?
山本:やりたいことはできているっていうところですね。ただ、決め切るところを指摘していました。
ヒデ:戦術的には悪くないと思うので…。でも、決めきらないとね。
山本:去年もやっぱり同じようなパターンで負けた試合がいくつかありました。監督も仰っていますが、決め切るところで決めて、相手の士気を削いでしまうところまでいきたいですね。
新加入組はどう?
ヒデ:今季は「超・超・超攻撃的エンターテインメントサッカー」というのを掲げましたね。移籍選手も多いですね。鳥取からFW松木駿之介選手、磐田からMF金子翔太選手、群馬からMF川上エドオジョン智慧選手…。本当に攻撃的な選手が加入して、開幕からスタメンで3人とも出ましたね。
組み合わせも大変だろうなと思いましたけど、うまく機能していた感じはしましたか?
山本:非常にフィットしてたんじゃないかなと思います。トップの松木選手のプレスに他の選手が一気に連動してくるので、特に前半立ち上がり、パスサッカーの徳島に簡単には繋がせませんでした。主導権を握るきっかけになったんじゃないかなと思いますね。
ヒデ:監督の思い描いた通りという感じなんでしょうかね。
山本:ハイプレスという部分では、松木選手の果たす役割は大きい。監督からは「守備のスイッチを入れるエンジンになってくれ」と言われてるそうなので、この部分は体現してくれていたんじゃないかなと思います。
金子翔太選手は静岡3チーム目
鬼頭:静岡愛があふれる金子翔太選手はエスパルス、ジュビロ、そして藤枝に来ました。静岡で三つ目のユニフォーム。
山本:金子選手はキャンプ直前の合流で始動から2週間後だったんですけど、本当にすぐにチームにフィットして、須藤監督も非常に高く評価しています。
鬼頭:人間性も素晴らしいですよね。杉田選手と同じで人柄が素晴らしい。
ヒデ:静岡サッカーを知ってる人間ですからね。敵だった時は脅威でしたが、味方になったら心強いですね。
鬼頭:ほかに注目している選手はいますか。
山本:右サイドの川上選手ですね。スピードがあって縦への突破力があるし、中に入りながらシュートも打てるので得点力も非常に期待されています。
鬼頭:覚醒してほしいですね。藤枝MYFCは必ずそういう選手が出てきますもんね。
2/23(日)アウェー今治戦のポイントは?
ヒデ:鹿児島キャンプの雰囲気はどうだったんですか?
山本:非常に良かったです。須藤監督の戦術というものが一貫してますし、選手の理解度も高いので、そこに向かって「一体感」が出ていたと思います。
ヒデ:だからこそ悔しい敗戦だったね。
鬼頭:2月23日(日)はJ3から昇格してきたFC今治とアウェーで対戦します。今治も開幕戦で秋田に0−1で敗れていて、互いに白星がほしい中でぶつかります。
山本:今治は初戦で15本のシュートを打っています。互いに攻撃が得意なチームなので、どちらが今シーズンの最初のゴールを取るかというところが、かなり大きなポイントになるのではと思います。
ヒデ:藤枝は1点取ったら、追加点、さらにっていうのもできちゃうチームですからね。
鬼頭:リスナーからは「矢村選手の抜けた穴を、松木選手、千葉選手、アンデルソン選手の誰がうまく埋めていくか」と。ニュースターの誕生に期待しています。