電撃引退の和田毅へ…ソフトバンク・王貞治会長「若い選手たちも見習ってほしい」、小久保裕紀監督「第二の人生の出発を応援」
長きに渡り鷹を支えた左腕に労いの言葉
ソフトバンクの和田毅投手(43)が5日、今季限りで現役引退することを発表した。今季も8試合の登板で2勝2敗3ホールド、防御率3.76と一軍で奮闘していた大ベテランだが、シーズン最終盤に肉離れで戦線離脱。10月1日の本拠地・オリックス戦が現役最後の登板となった。
2002年のドラフト自由枠で早稲田大からダイエーに入団、メジャー挑戦を経て2016年からソフトバンクに復帰。日本ではホークスひと筋で計17年プレーをし、通算160勝(89敗)をマーク。日米通算では165勝を挙げた。
プロ入り時の監督でもあるソフトバンクの王貞治会長は、引退を決断した左腕について「日米通算165勝はすごいですね。本当によく頑張ったと思いますよ」と労いのコメント。
続けて「彼の生きざまっていうのは若い選手たちにもずいぶんお手本になったんじゃないかな。せっかくそういう触れ合いがあったんだったら、最後まで意志の強さを貫き通すように若い選手たちも和田投手を見習ってほしいよね」と語った。
また、現役時代はチームメイトとして、今季は監督と選手として共闘した小久保裕紀監督は「一軍監督としてスタートした年に、一緒に優勝を目指して戦えたことは嬉しく思います。それと同時に毅との最後の年になってしまいましたが、これから始まる毅の第二の人生の出発を応援しています」とエール。
最後は「これまで培ってきた経験や知識を生かして、これからも野球界に貢献して欲しいと思っています」と今後の活躍にも期待を寄せた。
コメント全文
▼ 王貞治会長
とにかく投手としての22年間っていうのは本当に素晴らしいよね。工藤(公康)元監督がいいお手本だったと思うし、もちろん人に言えない体の具合とか色々悩んだことも多かっただろうけど、それを乗り越えてやろうという強い意志、そういうプロ野球選手にとって一番大事な部分を彼は持っていたね。
やっぱり個人個人それぞれ結果はしょうがない。だけど「その意気やよし」というところが、彼の最高に素晴らしいところだと思うんだよね。日米通算165勝はすごいですね。本当によく頑張ったと思いますよ。
彼の生きざまっていうのは若い選手たちにもずいぶんお手本になったんじゃないかな。せっかくそういう触れ合いがあったんだったら、最後まで意志の強さを貫き通すように若い選手たちも和田投手を見習ってほしいよね。
本当に長い間お疲れ様でした。第二の人生を頑張ってください。
▼ 小久保裕紀監督
まず22年にわたる長い現役生活お疲れ様でした。
一軍監督としてスタートした年に、一緒に優勝を目指して戦えたことは嬉しく思います。それと同時に毅との最後の年になってしまいましたが、これから始まる毅の第二の人生の出発を応援しています。
毅はホークス選手に限らず、他球団の選手にも毅を目標としている選手が多く、良い影響を与えた選手としての印象が強いです。 これまで培ってきた経験や知識を生かして、これからも野球界に貢献して欲しいと思っています。
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記事:SPAIA編集部