「ピングー」新作決定 ─ 「ウォレスとグルミット」スタジオとマテルが共同制作
米大手玩具メーカーのマテルと、「チキンラン」「ウォレスとグルミット」「ひつじのショーン」などを手がける英アードマン・アニメーションズが、人気アニメ「ピングー」の新たなストップモーション・アニメシリーズを共同製作することが分かった。フランス・カンヌで開催中のテレビ業界の見本市MIPCOMにて明らかにされた。が伝えている。
スイス発祥の「ピングー」は南極に住むコウテイペンギンのピングーとその家族を描くクレイアニメ。オットマー・グットマンとエリカ・ブリュガーマンによる原作は、1990年代に英BBCを皮切りに世界各国でアニメ放送が開始し、第6シリーズまで続いた。日本でも人気を博し、続編としてポリゴン・ピクチュアズ及びNHKが3DCGアニメーション「ピングー in ザ・シティ」(2017-2019)を制作している。マテル社は、2011年に「ピングー」権利元ヒット・エンターテインメントを買収していた。
マテル社のCFO(最高財務責任者)であるジョシュ・シルヴァーマンは「マテルとアードマン以上に完璧な組み合わせは求められないでしょう」と、この度のチームアップを絶賛している。
「私は、ただ彼らのチームにお供しただけです。この企画に大喜びしています。実に、実に特別なものとなるはずです。ピングーは有機的に、多大な愛着を注目を集め続けています。そして、とてつもない量のつながりを。」
シルヴァーマンは、「マテル社の長きにわたるレガシーによって、”new-stalgia(newとnostalgiaを掛け合わせた造語)”と呼ぶにふさわしい、大人にも子どもにも響く番組を効果的に送り出すことで、マテル社の使命を活かしたい」と語っている。
事実、マテル社の代表的なレガシーであるバービーの実写映画『バービー』(2023)は大ヒットを記録。世界中で老若男女問わず愛されることとなった"new-stalgia"の好例だろう。
シルヴァーマンいわく、「それぞれの企画にはすべて独立したものなので、比較や違いを見せるつもりはありません」とのことだが、ストップモーション・アニメーションに長けるアードマン・アニメーションズとのタッグで、ピングーが新たな進化を遂げることが楽しみに待たれる。
Source: