特殊詐欺被害を未然防止 上越市内の金融機関に感謝状
特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、上越市内にある金融機関2か所に上越警察署から感謝状が12日(月)に贈られました。
感謝状が贈られたのは新潟県労働金庫高田支店の次長 小山真人さんと若月拓磨さん。上越信用金庫柿崎支店の町田由美子さんの3人です。
新潟県労働金庫高田支店では先月11日、90代女性から電話があり「警視庁を名乗る男から電話があった」、「東京都内の銀行口座に私名義で不審な振り込みがあったようだ」などの相談を受けました。電話を受けた若月さんは特殊詐欺を疑い、女性に来店するように伝えました。
若月さんの上司、小山さんが来店した女性から話を聞いたところ、警視庁を名乗る男は「口座が麻薬がらみの取り引きに利用され、あなたも関係している疑いがある」という主旨の話をしたということです。
また女性は、銀行口座や口座残高を聞かれたため答えていました。小山さんは特殊詐欺と確信して警察に通報し、被害を未然に防ぎました。
新潟県労働金庫 高田支店 若月拓磨さん
「私が話したときにはキャッシュカードの暗証番号を伝えている可能性も。すぐに上司に話して次の対応を。上司との日頃のコミュニケーションが生きた」
新潟県労働金庫 高田支店 小山真人次長
「速やかに連携が取れるように日頃より指示。被害が出なかった。安堵」
一方、上越信用金庫柿崎支店では先月23日、60代男性が携帯電話で話をしながらATMを操作しているのに町田由美子さんが気づき、声をかけました。男性は「年金機構から還付金がある」などと話したため、町田さんは詐欺を疑い、電話の相手にどこの年金機構かたずねると、電話を切られたということです。
上越信用金庫 柿崎支店 町田由美子さん
「小さいメモを左に置きながら作業。『還付金』と書いてあった。それを見ておかしい。明らかな詐欺。皆さんに分かりやすい形で詐欺は危ないと、仲良くしながら伝えたい」