錦市場のだし巻き玉子専門店「三木鶏卵」から誕生したブランド「mikikeirando」のこだわり卵で味わう、ふわふわ「だし巻きサンド」【京都市中京区】
こんにちは、ライターの小澤まみです。
2024年4月から「伝統が息づく京都で出会った夢のようなひと箱」をテーマに、目にも美しい和菓子をご紹介してきました。そして今月からは新たに、「歴史や素材のこだわりを挟んだ、うるわしの京サンド」がスタートし、見た目も味わいも楽しい、パンやお菓子の魅力をお届けしていきます。
記念すべき第1回は、錦市場のだし巻き玉子専門店「三木鶏卵」が手がける卵を使ったパンやお菓子のお店「mikikeirando(ミキケイランドウ)」の看板商品、「だし巻きサンド」です。
1928年創業、京都・錦市場の名店「三木鶏卵」
京の台所・錦市場の中心に本店を構える「三木鶏卵」は、1928年創業の老舗だし巻き玉子専門店です。水や利尻昆布、うるめ節、宗田鰹、さば節など、素材に徹底的にこだわり、風味豊かでコク深い出汁を作り続けてきました。
その出汁と選び抜かれた卵を使って、熟練の職人が一本一本、手焼きで仕上げる「だし巻」(小/690円)は、ふんわりと柔らかく、地元の人々にも長年親しまれています。
お客さんの声から生まれた「だし巻きサンド」
「だし巻きサンドはないん?」というお客さんのひと声から誕生したのが、「mikikeirando(ミキケイランドウ)」。2022年4月にオープンした、卵に特化したパンと焼き菓子のブランドです。
店舗は錦市場を抜けてすぐ、富小路通を少し上がったところ。赤い屋根に梅の花のロゴが目印で、中央に描かれた“三本の木”が「三木鶏卵」の名を象徴しています。
白を基調とした明るい店内にはイートインスペースもあり、コーヒーやハーブティーと一緒にゆったりと味わうことができます。
こだわりの卵でつくる、ふわふわ食感の「だし巻きサンド」
看板商品の「だし巻きサンド」(1,180円)は、トーストした梅の花型のパンが中央にちょこんと飾られていて、見た目にもかわいらしい一品。中にサンドされているのは、「三木鶏卵」で人気のだし巻き玉子をアレンジした、専用サイズの特製だし巻き。ふんわり分厚く、口に入れるとじゅわっと出汁が広がります。
味の決め手は、ディジョンマスタード、マヨネーズ、蜂蜜を合わせた自家製ソースです。ほんのり酸味と甘みのあるソースが、出汁の旨みをしっかりと引き立ててくれます。別添えのコショウで、味の変化も楽しめました。
思っている以上にボリュームがあり、1パックでお腹も満たされます。
サンドだけじゃない。「卵の魅力」を伝えるスイーツも
「もっと卵の魅力を届けたい」との思いから、「レーズンバターサンド」(10個入り/3,200円)も登場。
卵黄を贅沢に使ったコクのあるバタークリームとラムレーズンを、アーモンドの風味豊かなサブレでサンド。口いっぱいに広がる濃厚な味わいは、まさに“大人のご褒美”。卵黄を使用しているため、賞味期限は約1週間と短めですが、それもまた新鮮さと上質さの証です。
ショーケースには「だし巻きサンド」や「レーズンバターサンド」だけでなく、「たまごプリン」(420円)や「小さいシュークリーム」(600円)も並ぶ
卵の奥深さを楽しむ、特別なひととき
「mikikeirando」のサンドやお菓子には、卵の奥深さと職人の誇りがぎゅっと詰まっていて、一口ごとに、京都の伝統と温もりを感じさせてくれます。特別な日にも、いつもの日にも、そっと彩りを添えてくれる存在です。
■スポット情報
店舗名:mikikeirando
住所:京都市中京区富小路通錦小路上ル高宮町588
電話番号:075-221-3335
営業時間:11:00〜16:00
定休日:月曜、火曜日
交通:阪急「京都河原町駅」より徒歩3分、「烏丸駅」より徒歩5分