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「桑の実エサに想定外の大型魚ヒット!」新河岸川のコイ釣りで21kg超えソウギョを手中【埼玉】

TSURINEWS

新河岸川で巨大ソウギョをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・なおぱぱ)

埼玉県朝霞市を流れる新河岸川でコイ釣りを楽しんでいた筆者に、想定外の大物が襲来。エサは旬の桑の実のみ。雨のなか挑んだ釣行で、なんと21.69kg・117cmの巨大ソウギョをキャッチする快挙を達成!シンプルな仕掛けと豊富な経験が生んだ劇的ファイトを振り返る。

新河岸川でコイ釣り

荒川水系・隅田川の支流にあたり、埼玉県南部を流れる一級河川である新河岸川。数多くの支流を持ち、柳瀬川や黒目川もその一部で、東京都に入ると隅田川に合流する。メーターオーバーの淡水魚やシーバスなどの遡上魚も含め、大型魚が期待できる釣り場だ。

さらに、汽水域では海とつながっているため水位に変動があり、潮の影響も受ける。釣行時には潮位表の確認が必須だ。今回の釣り場も水位変化があるため、状況に合わせた釣り方が釣果を左右することになる。

当日の釣り場(提供:TSURINEWSライター・なおぱぱ)

タックル

今回は雨予報と分かっていながらの釣行のため、カッパに長靴は欠かせず、念入りに準備をして臨んだ。

竿:プロマリン ブルーベイ磯4号360
リール:ダイワ クレストLT6000番
ライン:KUROSAWA PE8号
ハリ:がまかつ鯉鈎20号(1本針)
エサ:桑の実(熟成)オンリー

桑の実エサで挑戦

2025年も早くも梅雨入り宣言となった当日は雨予報。釣りに行くには少しかったるく感じたが、雨天釣行は釣果が上がりやすいため嫌いではない。

2連休の初日、両日とも雨予報だったため、「今日はとことんやってやろう」と車に乗り込んで釣り場に向かった。桑の実でのコイ釣りは、実に面白い喰いっぷりが魅力。季節限定なだけにコイたちも活性が高く、期待が高まった。

エサの桑の実(提供:TSURINEWSライター・なおぱぱ)

現着時から容赦なく降り注ぐ雨

起床後、特に急ぐこともなくのんびりと支度し、渋滞を避ける時間帯を見計らって出発。ガソリンスタンドで給油していると、予報よりも早く雨が降り始めてしまった。

やる気をそがれるような天気だったが、気にせず現地へ向かい、到着するとさらに雨脚が強まっていた。それでも雨装備に着替え、ポイントへと向かった。

想定外のソウギョを発見

ポイントに着いてみると、意外にもターゲットは活性良好。しばらく観察していると、下流の方で大きな口を開けて何かを食べている巨大魚がいた。ソウギョである。

2年前にアルビノを含むソウギョが複数釣れた記憶がよみがえり、「これはチャンスかもしれない」と感じた。

簡単には釣れないエリアだが、釣り方の感覚を掴んでいる筆者は「釣れる」と独り言を言いながら仕掛けを流すと、即座にコイをゲット。

空気を読んだように釣れてくれたコイに感謝しつつ、ハクレン用に用意していたタモでスムーズに取り込んだ。

1尾目のコイをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・なおぱぱ)

ソウギョを狙い撃つ

少し間を置いて再度流すと、2尾目のコイがヒット。やはり面白い釣りだと納得し、リリース。

桑の実を食ってきた2尾目のコイ(提供:TSURINEWSライター・なおぱぱ)

そしてもう一度仕掛けを流すと、数mも流していないのにラインが出ていかず止まっている。

「もしかして掛かっているのか?」と感じながらベールを返した瞬間、凄まじい勢いでラインが引き出され、そのままラインブレイク。しばらく呆然としてしまった。

雨も小降りになり、カッパを脱いでリラックスしながら下流を見ると、ソウギョが2尾いる。到着時に確認した通り、狙える状況であるが、位置的にどうしても届かない。

しかし、岸際に寄るタイミングがあると見て、実を付けた仕掛けを慎重に流していくこと5投目──根掛かり覚悟で危険地帯に流すと、音もなくウキが水中に消えていた。「よし!」と竿を立てると、強烈な引きで、普通のコイではないと確信した。

ソウギョがヒット

寄せては引かれを繰り返すなか、遠くに背びれが見え、尾びれも青黒く、間違いなくソウギョだと判断。取り込みにはリスクがあるため慎重に寄せ、タモの距離まで持ち込んでから一気に勝負をかけ、無事ネットイン。水中バトルは見事に勝利を収めた。

ソウギョを仕留めた(提供:TSURINEWSライター・なおぱぱ)

ソウギョ用タモがない

しかし、この日に限ってソウギョ用のタモを車に積んでいなかった。ハクレン用のタモでは20kgクラスの魚には不安が残ることを、これまでの経験で痛感している。

今回も20kg超えは確実だったが、「計測すると決めた以上は上げるしかない」と覚悟を決め、ロープを尾びれに掛けて陸地に固定。その後、重量のある頭部分を抱えながら少しずつ引き上げていった。タモ枠は破損してしまったが、陸上でのバトルにも勝利した。

タモの枠を破損しながらキャッチ(提供:TSURINEWSライター・なおぱぱ)

計測20kg超えソウギョ

仲間たちともよく話すが、「○○kgくらい」と予想しても、実際に計測すると大抵はそれを下回ることが多い。

サイズを計測中(提供:TSURINEWSライター・なおぱぱ)

ギャラリーが来ては去るなか、計測を続けていると、ソウギョに憧れているという2人の若者アングラーが見学に来たので、計測を披露。

重量も計測(提供:TSURINEWSライター・なおぱぱ)

結果は重量21.69kg(風袋引き済)・全長117cmというナイスサイズのソウギョだった。

117cmの良型(提供:TSURINEWSライター・なおぱぱ)

普段目にしないような魚の計測シーンに、ギャラリーも楽しそうに見守っていた。

胴回りは75cmとまあまあの太さ(提供:TSURINEWSライター・なおぱぱ)

「いい釣りをいつまでも」がまさに現実に

これはJ.G.F.A.(日本ゲームフィッシュ協会)のキャッチコピーでもあるが、今回はまさに「いい釣りができた」と実感できる満足感のある釣果となった。

唯一悔やまれるのは、ソウギョ用タモを荷物の積み替え時に置いてきたことだが、そもそもコイ釣り目的の釣行だったので、仕方がない。

そういうときに限って大物が掛かるのは“釣りあるある”だが、計測用ロープ(10m)を持っていたおかげで、1人でもあの高さを引き上げることができた。
まさに突然現れた大物に、経験値を武器にして挑み、勝利を収めた。「いい釣り」を満喫できた貴重な経験となり、また挑戦したいと思う。

<なおぱぱ/TSURINEWSライター>

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