市消防 電動車事故へ備え 神奈川トヨタ招き講習
藤沢市消防局南消防署で18日、「次世代自動車講習会」が開かれ、職員約70人が参加した。市消防の講師派遣要請を受け、神奈川トヨタ自動車(株)(横浜市)の整備士ら7人が講師を務めた。
電動自動車をはじめとする次世代自動車の普及が進む一方で、自動車事故の救助活動では、車内に搭載された高電圧バッテリーやケーブルによる感電への対策が急務だ。講習会は職員の安全確保を目的に、3年前から県内各地で行われている。
「水素燃料の電気自動車(FCEV)の構造について」と題した座学では、電動車の高電圧配線系統や水素タンクの仕組みなどを学んだ職員たち。その後、実際にFCEVや電気自動車(BEV)、ハイブリッド車(HEV)を使った実技では、水素タンクや弁の位置、放出の向きなどを確認した=写真。北救助隊の板垣佳祐さん(25)は「ガソリン車とは注意点が全く異なる。水素の引火に備えた対応など役に立った」と話した。