三重交通と三岐鉄道 EVバスで「ゼロカーボンシティ」の周知を 四日市市が2事業者と共創
四日市市は、市民の一人ひとりにカーボンニュートラルへの取り組みを推進しようと、三重交通と三岐鉄道と共創で、EV路線バスによる「ゼロカーボンシティ」への周知キャンペーンをすると発表した。2事業者のEVバス購入費用には、同市からの補助金が交付された。また、補助金の一部には、市内に事業所があるコスモ石油の「企業版ふるさと納税」による寄付が充当されたという。
EVバスの車体には、「GREEN YOKKAICHI」「CO2排出ゼロへ、今、できることから」といったロゴやスローガンがそれぞれのバスにラッピングされている。車内には、環境省が推奨するという「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動・デコ活」のポスターを掲出し、今すぐできるカーボンニュートラルへの取り組みを周知する。
企業版ふるさと納税による寄付したコスモ石油の中島元取締役執行役員四日市製油所長、三重交通の田端英明代表取締役社長、三岐鉄道の渡邉一陽代表取締役社長が出席し、EV路線バスのテープカットによる出発式が3月21日、同市日永東1の中央緑地運動施設第一駐車場を会場に開かれた。式では、森智広市長が「市民の皆様に四日市はゼロカーボンシティを目指すことを周知できれば」などとあいさつ。テープカットに続いて、関係者らが見守る中、EV路線バスの出発式が行われた。
一昨年には、2050年までに二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言した四日市。市と事業者と市民が一丸となって、ゼロカーボンシティを目指すため、EVバスでの周知キャンペーンにより多くの人が取り組んでいくことに期待している。