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【移転】2階にひっそりと営む三鷹『カフェシュヌルバルツ』、味わい深い厳選コーヒーとオリジナルケーキのマリアージュは、訪れるものに深い安らぎを与える

さんたつ

三鷹_シュヌルバルツ

三鷹駅北口、ビルの2階でひっそりと店を開く『カフェシュヌルバルツ』は、その居心地の良さから読書をするひとり客、時間を楽しむ客にとっての憩いの場だ。コーヒーが大好きでカフェ巡りに勤しむ店主が「自らが惚れ込んだ」厳選品種たちと、何度も試行錯誤して作り上げたケーキの数々は、相性が抜群。こうして研究され尽くしたメニューが、長居を後押ししてくれるのだ。

【移転】カフェ シュヌルバルツ

住宅街の2階にある、穏やかな時間が流れる隠れ家

三鷹駅北口からバス通りを徒歩10分弱歩いていくと、アイボリーカラーの雑居ビルの2階にカフェの姿が見える。見上げないと気づかなそうな位置にあるため、1階の階段先では、愛らしいヒゲのアイコンが「こっちだよ!」と誘う。

アイボリーの壁とブラウンのサインが目印。
2階へと誘う、可愛いキャラクター。店名「シュヌルバルツ」の由来である“黒ヒゲ”をアレンジしている。

少し傾斜のある階段を登ると、2階に到着。扉を開けると思ったよりも開放的な空間が広がる。ウッディな床材に、ミントグリーンやアイボリーカラーのインテリア、柔らかに照らすペンダントライトが、優しく穏やかな気持ちを抱かせる。

ナチュラルなアースカラーでまとめられた店内。

「お店を始めるならば、訪れるお客様が人目や雑踏を気にせずにくつろげる、ゆとりのある開放的な空間を作りたかった」と話すのは、店主の穴原聰(あなはらさとし)さん。妻のゆきさんと夫婦二人で店を営む。

前職は企業勤めの会社員だった聰さん。仕事の合間に立ち寄るカフェタイムを何よりも大切にしていたそう。そんなひと時に「もっと穏やかに寛げる場所があれば」と感じていた想いを実現するべく、2015年11月に店をオープンした。店の場所として2階を選んだのも窓から空が眺められること、雑踏や喧騒から距離ができるということを大切にしたゆえんだ。

ゆったりとした時間のお供に。豊富な雑誌と書籍を揃える。古書店が近いため書店帰りに立ち寄る客も。

穴原さん夫婦の想いを感じ取ってか、訪れる客は一人客や読書目的の人も多い。夫婦セレクトの雑誌や書籍に始まり、常連客からの寄贈書なども揃う。

「ここに訪ねてくる方は大体読書か、書き物をしていますね。皆さん思いおもいの時間を過ごしています。2階という場所で、ひっそりしているからなのでしょうね。奥のソファ席は隠れ家のようになっていて、長く過ごしたい方に好評です」

店奥窓際スペース。奥まった位置にあり、窓からは降り注ぐ光と空が眺められて心地よさ抜群。

ゆったりした時間を過ごして欲しいから、たっぷりのコーヒーを

店舗でのおすすめメニューは、何よりもコーヒーだ。聰さんとゆきさんが、全国を旅して探し歩き「これだ」と納得するコーヒーを仕入れ、店で丁寧に抽出して淹れている。

流行りの浅煎りよりもスイーツや食事とも合う、よりオーソドックで深みがあるラインナップになっている。

ゆったりと過ごして欲しいから、コーヒーがたっぷり入るアラビア社「ティーマ」のマグを使用。長居する客のことを想う、夫婦のこだわりでもある。

マグにたっぷりと入った、マンブレンド600円。酸味が控えめでほのかな甘みが感じられる味わい。

スイーツは自家製、聰さんが全て一人で作り上げている。「コーヒー・紅茶・ソフトドリンクにあうベストな味わいとは」と、何度も試行錯誤して作り上げた、どこにもないベストマッチの味わいだ。

人気の商品は、じっくりとオーブンで焼いたしっとりベイクドチーズケーキ。数種類のチーズをブレンドしたベイクドタイプのケーキは、甘すぎず濃すぎず、柔らかなミルク感の感じられる味わい。食べ応えがありつつも、後味が爽やかなのでコーヒーとバランスが取れている。スイーツはチーズケーキの他にも6種類と豊富なバリエーションが揃うので、訪れるたびに新しい出会いがあるのも嬉しいところ。

しっとりベイクドチーズケーキ600円。コーヒーとセットで1100円。

「最近は夜カフェに訪れる方もいらして。窓辺からの景色を眺めつつ、カフェタイムを楽しんでいただけたらと思います」と微笑むゆきさん。

都会の喧騒から離れた場所で、1日の疲れを癒す時間は、なんと至福なことだろう。たびたび足を運びたくなる気持ちも分かる。

窓辺からはバス通りが。街灯が照らす夜道が美しい。アルコールメニューもあるので、1杯いただくのも一興。

常に訪れる人の心地よさを考える、夫婦の優しさがあふれた場所

聰さんとゆきさんは、常に創意工夫を忘れない。

「ここで過ごしている人たちに流れる“時“が好きなんです。その場に人がいるけれど、穏やかで静けさがある。そんな”時“がたまらなく心地よい。店を営む上で、私たちに「これ」という絶対のこだわりはないのだけど、訪れる誰かの心地よさを考えて選び取っていったものが自然とこの空間に集まりましたね」と笑う、穴原さん夫婦。

デザインの仕事をしていたゆきさんが、店名に合わせて作ったサイン。こうした親しみやすさも訪れる人との距離感を温めるために考えられている。

無理をしない、押し付けない。けれども研ぎ澄まされて出来上がった空間だからこそ、訪れる人にとって心地の良い「隠れ家」と感じさせるのだろう。訪れる客に寄り添う穴原さん夫婦の優しさに溢れた店だ。

【移転】カフェ シュヌルバルツ
住所:東京都武蔵野市西久保 2-3-16  MNビル 2F/営業時間:11:30〜18:30LO/定休日:月・火/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩9分

取材・文・撮影=永見薫

永見 薫
ライター
まちづくり系の仕事を経て2014年よりライター。お散歩大好き、過去地図が好物。住宅地図片手にズンズン歩くも道にさまようのが悩み。店主さんと仲良くなってすぐに熱い抱擁をかわす癖が。

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