【若者や障がい者雇用の優良な取り組み】松山重車輌工業と北越化成が「ユースエール認定」、都市環境緑化が「もにす認定」に
左から、都市環境緑化の小田与司夫代表取締役社長、松山重車輌工業の松山憲雄代表取締役、新潟労働局の千葉茂雄局長、北越化成の中村博也代表取締役社長
厚生労働省新潟労働局はこのほど、松山重車輌工業株式会社(新潟市北区)と北越化成株式会社(新潟県見附市)を若者の採用や育成などに力を入れる「ユースエール認定企業」に、株式会社都市環境緑化(新潟県村上市)を障がい者雇用の促進と雇用の安定に力を入れる「もにす認定企業」に認定した。3月4日には認定通知書交付式を開き、同局の千葉茂雄局長が各社へ認定証を手渡した。
「ユースエール認定」は、若者の採用や育成に積極的で、離職率や所定外労働時間、有給休暇などについて一定の要件を満たす企業(常時雇用する労働者が300人以下)を厚生労働大臣が認定するもの。
松山重車輌工業では平均年齢が36.3歳と若く、活気にあふれた職場だという。松山憲雄代表取締役は「有給だけでなく育児休業も100%取得できるよう、社員数に少し余裕を持たせている。認定取得に向けて資料をまとめている中で自社の強みを再認識するとともに、まだ改善できることもあった。今後も従業員が働きやすい環境を整えていきたい」と力を込めた。
また北越化成では、採用活動においてアプローチを工夫したり、会社の一体感を醸成する社内イベントを開催したりと、さまざまな取組を実施。中村博也代表取締役社長は「認定をいただいたことが自信につながり、今後の活動の弾みになる。中身をさらに充実させて、一層の人材の確保や若者の育成に継続して努力していきたい」と意気込みを述べた。
新潟労働局で開催された交付式の様子
続いて「もにす認定」は、障がい者雇用の促進および雇用の安定に関する取り組みの実施状況などが優良な中小事業主を厚生労働大臣が認定するもの。
都市環境緑化では、2020年度から障がい福祉サービス事業所と連携し、環境整備事業の現場において利用者が作業に参画。2023年度には利用者のうち1名を正社員として採用し、現在では4名の障がい者が貴重な戦力として活躍しているという。
小田与司夫代表取締役社長は「雇用率のために障がい者雇用を行っているわけではない。あくまでも1人の貴重な人材であり、働く仲間として雇用を行っている。価値観の多様化が進む中、個人の個性を尊重してやりがいを見い出し、働きやすい職場作りを目指していく」と話した。
新潟労働局の千葉茂雄局長は「今回認定を受けた企業には、ぜひ若者雇用促進、障がい者雇用のリーディングカンパニーとして、今後も県内企業を牽引してもらいたい」と期待を込めた。