保険料8000万円詐取の疑い 上越市の代理店の78歳元販売員女性 損保ジャパン発表
損害保険ジャパンは2024年12月16日、新潟県上越市の代理店の元販売員女性(78)が保険証券を偽造し、顧客23人から約8000万円をだまし取った疑いがあると発表した。これまでに2002年から不正に保険料を受け取っていたことが分かっているといい、今後の調査で被害が拡大する恐れもあるという。
損害保険ジャパンによると、久住久子元販売員は2002年4月〜2011年7月に同社個人代理店の「いずみ」(同市、代理店廃止済み)を経営し、その後2011年8月〜2024年8月に同じく同社保険代理店の「高田寺町」(同市寺町2)に所属していた。積み立て型傷害保険などの保険証券を偽造し、保険に加入しているかのようにみせかけて顧客から保険料を不正に受け取っていたとみられる。
元販売員は高齢などを理由に今年8月に退職。10月下旬に後任の販売員が顧客からの問い合わせを受けて不正が発覚した。損害保険ジャパンは11月下旬に代理店から報告を受け、調査していた。警察に相談し、金融庁にも報告した。被害に遭った顧客には個別に対応しており、補償は今後弁護士と協議して対応を決めるという。
損保ジャパンは「お客さまや関係者の皆さまに心よりおわび申し上げます。事態の全容解明に向け、被害者救済と真因究明を最優先に対応していきます」とコメントした。
偽造された保険証券の代理店名には「寺町いずみ」「いずみ」と表記されているものがあり、心当たりや不審な点がある場合は問い合わせ窓口(フリーダイヤル0120-018-411( tel:0120018411 ))に連絡するよう呼び掛けている。受け付け時間は平日の午前9時〜午後5時。